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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第八十六話】
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―上手くいかなかったらごめんね?』

『気にするなって、その時は俺が天狼で脚部を破壊するさ。シャルルは遠距離から支援よろしく!』

『――うんっ!』



はっきりと、それでいて力強く返事をしたシャルルはそのままプライベート・チャネルの通信を切った。

ハイパーセンサーでシャルルの位置を視認すると、後方のガトリング砲によってえぐられた地を簡易塹壕にし、寝そべってグレネードランチャーを構えていた。


確認を終えると、その場で上空へと跳躍すると、それにつられるように宇崎も栗原もガトリング砲とマルチウェポンラックに備わったミサイルを向け、再度一斉射撃を行ってきた。


迫るミサイル数基に対して、御柱からの一斉レーザー照射による迎撃――その光の雨がミサイルに降り注ぐとそのまま爆発――アリーナ全体がその衝撃に揺れ、爆煙が俺と栗原、宇崎の視界を覆った――といえど、実際はハイパーセンサーで互いを視認出来るので効果は低いのだが、それでも煙で視界を覆うと一瞬の判断が遅れるのが人間ってやつだ。


刹那、パシュッパシュッと砲撃音が聞こえた――シャルルのグレネードランチャーによる砲撃音だ。

放物線を描くように煙の中を進む砲弾――栗原も宇崎もハイパーセンサーで視認しているものの『クアッド・ファランクスの自重』で回避行動をとれない――。


着弾すると同時にグレネードの破裂音と共に爆発――二人のパッケージの補助前脚部が破壊され、姿勢を保てず、四門のガトリングの重量に負けて前のめりで沈んだ――。

樽形弾装にも弾丸があまり無かったのも原因だろう。


「くっ…!?有坂達はこれが狙いだったのか…っ――玲、パージしてラファールだけで戦――」

「悪いが、パージされる前にやらせてもらうさ、これがぁっ!!」


背部ブースターを点火と同時に再度天狼を構え直す。

そして――一気に栗原へと迫った。


「……っ!?」

「シールドエネルギー削らせてもらうぞ、栗原」


言うや、絶対防御が発動する生身の部分――腕を狙って刃を当てた。


「……っ、有坂、何故攻撃しないんだ!?」

「……戦いは嫌いなんでな、天狼のバリア無効化攻撃を利用してわざと絶対防御を強制発動させればわざわざ刀で切りあう必要もないだろ?」

「………!?」


生身の腕を斬らぬ様に気をつけつつ、そのまま絶対防御を発動させ――。


バシュゥッ――と、シールドエネルギーが0になった栗原のラファール・リヴァイヴは機能を停止した。

一方の宇崎も、シャルルの遠距離射撃を受けてシールドエネルギーを減らしていた。


「宇崎、悪いが俺たちが三回戦に進ませてもらうぞ」

「おー、ぼろ負けなのだ〜」



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