第1章 月の涙編
第24話 母との約束
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似てて。ルーシィは気づかなかったみたいじゃが、リョウの方はすぐに分かったみたいじゃぞ。母親からも、ルーシィの事は聞かされておったらしいからな。」
そっか、だからハコベ山の時、私に対してあんな反応をしたんだ・・・
マカ「リョウは母親と約束をしたそうじゃ。必ず、世界一の魔道士になるとな。そして、13歳の時に聖十の1人になり、15歳の時にトップクラスになったんじゃ。」
ル「すごぉ〜い!」
やっぱりリョウは強いのね。
マカ「・・・じゃが、1年前に父親も病気で他界したんじゃ。」
ル「!」
マカ「父親のプノン・ジェノロも、リョウの事はよく理解しておった。母親が死んでからは唯一の家族じゃったからのぉ〜。」
ル「・・・・・」
マカ「じゃが、アイツはたったの3日で立ち直った。昔から心が強い奴だったからの〜。」
・・・強いな、リョウは。
私なんて、ママが死んでからいつも泣いてた。ミッシェルを置き去りにしちゃうし・・・
ル「羨ましいなぁ〜。」
マカ「羨ましがってたのは、リョウも同じじゃ。」
ル「え?」
リョ「「弱音を吐かずに、諦めずに立ち向かうその強い意志は自分にはない」・・・そう、言っておった。」
私は何も言えなかった。
マカ「それと、リョウがお前の事を好きなのは、母親にそっくりだからかもしれん。」
ル「え?」
マカ「男の子という者は母親にべったりでのぉ〜。ラクサスもそうじゃったわい。まぁ、親が竜のナツとガジルは別としてな。」
言われてみれば確かにそうかも!どっちかというと、女の子の方がお父さんにべったりよね。私は違ったけど。
マカ「妖精の尻尾の魔道士は皆家族同然じゃ!助け合い、協力し合い、ふざけ合う。家族だからこそ出来る事なのじゃ。その気持ちを、忘れずにな。」
マスターの言葉はいつも私達を勇気づけてくれる。そう、それはまるで・・・魔法みたい!
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マスターとの話が終わって戻って来ると、
マ「あっ!ルーシィお帰り〜!」
ショ「マスターに怒られたのか?」
ル「ううん。」
グ「何だよ、つまんねェの。」
ユ「面白そうだったのにね。」
アンタ達ねぇ・・・
リョ「ルーシィお帰り!待ちくたびれたよ。」
ル「だ、だから、飛びつかないでよ。」
後ろから抱き締めるようにリョウが飛びつく。
リョ「で、どんな話だったの?」
ル「う〜んとねぇ〜、楽しいお話だ
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