第1章 月の涙編
第24話 母との約束
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ル「し、失礼しま〜・・・す。」
マカ「おぉ、来たかルーシィ。待っとったぞ。」
マスターは満面の笑みで私を待っててくれた。・・・この調子だと、どうやら怒るみたいじゃないわね。よかったぁ〜。
マカ「まぁ、そこに座って茶でも飲みながら話そうじゃないか。」
私は勧められた椅子に座って、お茶の入ったゆのみを手に取る。あっ!茶柱だっ!ラッキー☆
マカ「さて、話の事なんじゃが・・・」
いけないいけない!忘れるとこだったわ!
マカ「・・・リョウの事じゃ。」
ル「・・・・・なぜ、リョウの事を私に?」
マカ「いやぁ〜、2人はものすごくできてると思ってのぉ〜。」
ル「ち、違いますよマスター!」
もぉ〜!ここまで噂が広がっているとは・・・
マカ「・・・さて、軽い冗談は止めにして。」
冗談だったんですかァ!?
マカ「リョウは、アイツは・・・お前と同じじゃ。」
ル「・・・え?」
・・私と・・・同じ?
ル「どういう意味ですか?」
マスターはお茶を1口すすって、
マカ「実はな、リョウの母親は、リョウが5歳の時に病気で他界しておるんじゃ。」
ル「え・・・」
マカ「リョウの父親は、仕事で忙しくて家に帰らない事が多かったんじゃ。」
・・・マスターが言ったとおり、同じだ。私の小さい頃と、全く同じだ。
マカ「ルーシィ、“ジェノロ”という名前に聞き覚えはないか?」
それはハコベ山でリョウと初めて会った時から疑問に思っていた。
“ジェノロ”という名前を聞いて、何か心当たりがあるんだけど、それが未だに思い出せずにいた。
ル「実は、あるようなないような・・・微妙なところなんですよ」
マカ「やはりな・・・」
マスターは再びお茶を1口すすると、衝撃的な言葉を静かに紡いだ。
マカ「リョウの母親は、お主の母親、レイラの双子の妹じゃ。」
私の思考が一時停止した。
ル「えぇぇぇぇっ!」
私は驚きのあまり椅子から立ち上がってしまった。
ママの双子の妹の子供が・・・リョウ!?そ、それじゃあ、私とリョウは・・・
マカ「いとこ同士、という事になるのぉ〜。」
そ、そんな・・・
マカ「知らないのは無理もない。リョウは父親似じゃから。眼鏡をかけたらホントに似てて
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