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真剣で武神の姉に恋しなさい!
湘南 極楽院にて
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 いつもは冷静なはずの千李が取り乱しながら反論している。

 誰であれいきなり知らない子の親になれなどといわれれば取り乱すのは当たり前といえば当たり前だが。

 混乱する千李とは裏腹に三大は冷静に言った。

「今すぐに決断しろとは言わない。ただせめて明日までには決断してくれると助かるんだけどねぇ」

「そんなこといったって……。って待った明日までって言った今?」

 千李の疑問に三大は静かにうなずいた。

「ちょっと待って私泊まっていくつもりなんてないんだけど?つーか親になること事態ジジイが許すわけ」

「鉄心ちゃんにはわしから言っといたからの。その辺は心配することないぞ」

 ……あのクソジジイ!帰ったら締めるか。

 千李が拳を握っていると三大が千李をどうどうと制する。

 落ち着きを取り戻した千李が三大に聞いた。

「んん、……あの子の両親は?」

「亡くなっておる。母親のほうはあの子が生まれたときにそして父親のほうはあの子が3歳の時に交通事故でね」

「……」

 それを聞いた千李は言葉が見つからなかった。

 自分にはまだ両親も健在だ。

 だがあの子はあんなに小さいのにもう親がいない。

 そのことがかわいそうでならないのだろう。

「あの子今何歳?」

「6歳、来年小学生じゃ」

 三大の言葉に千李は「そう」とだけ答えると外で遊んでいるあの子に目を向けた。

 ……6歳っていえばまだまだ親に甘えたいときでしょうに。

 思いながら見つめる先の女の子はとても楽しそうに大と遊んでいる。時折こちらに手をってくる。

 千李はそれに答えながら笑みを向けるとあの子もニコッと笑った。

「……あの子名前は?」

「伊達瑠奈」

 三大の言葉に千李ははっとした。

「伊達って言うと伊達家の……?」

「うん。あの子にはもう親戚もいないし頼れるものは誰もいなくてのぅ。もう頼れるのはセンちゃんだけでの頼まれてくれんか?」

 千李は三大の頼みを聞いてもいいと思った。

 だが千李は三大にこう答えた。

「……もう少し考えさせて。今日の夜いや明日には答えを出すわ」

 静かに千李は告げた。その言葉に三大も無言でうなずいた。

「じゃあ、その髪紐貸しなさい。もう一度封印式を埋め込んでくるから」

 三大に言われると千李は縛っていた髪紐を解いた。

 髪紐によって縛られていた髪がサラサラと流れた。

 三大に髪紐を渡しながら千李は聞いた。

「最後にもうひとつだけ。瑠奈の眼帯はどういうものなの?」

「あれもセンちゃんの髪紐とおんなじでの。力自体はセンちゃんや妹のモモちゃんにはぜんぜん及ばないのだけれど、瑠奈
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