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真剣で武神の姉に恋しなさい!
湘南 極楽院にて
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とても信頼されているということだ。

 先ほどから見ていても道行く老人たちは皆少年を見て声をかけている。それだけこの少年は周囲から愛されていることもわかった。
 
 少年自身もそれにまめに答えている。おそらくこういうことを毎日のように続けているのだろう。

 ……大和にも見習って欲しいわね。

 もちろん大和がだめというわけではないが大和のやり方は人を把握するという方が濃厚だ。

 しかしこの少年は自然に何のたくらみのなくやっている。

 千李は少年のそういうところを気に入った。

 ……まぁでもこのコミュニケーション能力は京やモロに見習ってほしいけど。

 などと考えていると少年が立ち止まった。

「着きましたよ」

 少年が立ち止まったところで顔を上げるとそこには古めかしい、だが頑丈そうな門が建っていた。

「おおー。ここ、ここありがとうね少年」

「いえ」

 千李は門のほうを向くと門を数度たたき声をかけた。

「三大ばあちゃん!!川神院の千李だ!ここ開けてくれ」

 千李が呼ぶと中から鉄心と同じくらいだろうかそれぐらいのおばあさんが出てきた。
 
 しかしその存在感は鉄心と同等だ。

「おやまぁずいぶんと懐かしい組み合わせだこと」

 三大が言うと二人は怪訝そうな顔をした。

 少年のほうが先に口を開いた。

「それどういうことばあちゃん?」

 その問いに今度は三大の方が怪訝そうな顔をした。

「あらあんたたち覚えてないのかい?まぁヒロ坊は昔のことあまり覚えてないからのぅ。センちゃんも忘れとるんかい?」

 三大は千李に目を向けた。

 すると千李は何かを思い出したようにはっとした。

「待って?長谷……ヒロ坊……?まさかお前、大?」 

「え?はいそうです。俺は長谷大ですけど」

 千李の疑問をはらんだ言葉に大と呼ばれた少年は不思議そうな顔をした。

「やっぱり!!ほら私よ6歳くらいからここにいた川神千李よ覚えてない?」

 千李は自分を指差しながら言った。

 すると大のほうも思い出したのか大の目が大きく見開かれた。

「千李ってまさか千姉ちゃん?あの!?」

「そうよその千姉ちゃん!いや〜久しぶりね。名字が変わってたからわかんなかったわ。だけど思い出した完全に!」

 そういうと千李は大をその豊満な胸に抱き寄せ、大の頭に鼻を押し付けながら言った。

「この抱き心地と匂いは大のものね」

 千李はそのまま頬ずりを始めた。

「ちょ!?千姉ちゃんくすぐったいって」

 大は千李の拘束から抜け出そうとするが、千李がそれを許さなかった。

「久しぶりの抱き心地を話すものか〜」

 一向に離す様子を
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