第1章 月の涙編
第23話 人間ではない少年
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霊王様に頼んで3年間人間の姿で、魔道士として人間界に送り込んだんです。そして今日、僕が人間界に来て3年目、僕は妖霊界に帰らなければならないんです。」
と、という事は・・・
ウェ「ト、トーヤさんと・・二度と、会えなくなる、って事・・・ですよ、ね?」
トーヤさんは黙って頷きました。
マカ「やはりな。」
ト「わっ!」
ビ「ヒッヤッハ〜!」
シャ「え?」
ウェ「マスターに、ビックスローさん!?」
なぜ2人がここに?
マカ「話は全部聞かせてもらった。」
ト「え・・・」
ウェ「マスターは知っていたんですか?トーヤさんが、幽霊とだいう事を・・・」
マカ「あぁ、昔から顔見知りだったと言った方が正しいじゃろ。」
シャ「ど、どういう意味よ・・・?」
ビ「俺は最初から気づいてたぜ〜。」
ベ「気づいてたぜ、気づいてたぜ。」
そっか、ビックスローさんは人の魂を見る事が出来るんですよね。
マカ「トーヤ、お前がローター・ファインとリアン・ファインの息子だという事もな。」
ト「!!?」
ウェ「えぇっと、トーヤさんのご両親の名前ですか?」
マカ「そうじゃ。」
ト「な、なぜそれを・・・?」
マカ「何じゃ、聞いておらんのか?お前の両親は、元妖精の尻尾の魔道士だからじゃよ。」
ト「・・・え?」
トーヤさんのご両親が元妖精の尻尾の魔道士ィ!?
マカ「わしが若い頃尊敬していた人物じゃ。ローターは生きてりゃ、3代目マスターじゃった。」
じゃあ、ローターさんが生きていたら、マスターはマスターじゃなかったんですね・・・
マカ「初めてお前の顔を見た時から勘付いておった。紫色の瞳は母親のリアン譲り。銀色のクセ毛と丁寧な口調は父親のローター譲り。トーヤ、お前は2人にそっくりじゃのぉ〜。」
マスターは懐かしそうな目でトーヤさんを見た後、トーヤさんの後ろを見て、
マカ「久しぶりじゃのぉ〜。ローター、リアン。」
ロ「元気そうですね、マカロフさん。」
リ「トーヤがお世話になったわ。」
3人が過去の事を話しています。しばらくしてから、
マカ「ゴホン!ローター、リアン、そして妖霊王とやら、トーヤをこのままずっと人間界にいさせてくれんかの〜?」
マカ以外「えぇっ!?」
トーヤさんはもちろん、トーヤさんのお父さんとお母さんも、妖霊王さんという方も、私もシャルルもビッグスローさんも、マスターを見て驚嘆の声を上げました。
マカ「心配せんでいい。わしが心を鬼にして面倒を見てやるわい。それに、トー
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