第1章 月の涙編
第23話 人間ではない少年
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なんか屋根の上が騒がしくない?」
ユ「屋根でも工事してるの?」
リョ「いや、そんな工事なんて聞いてないぞ。」
グ「じゃあ何なんだ?」
エ「私が見てこよう。」
ショ「あ、俺も行くよ。」
マカ「待てィ!」
ナ「じっちゃん。」
椅子から立ち上がろうとしたエルザとショールを止めたのはマスターだった。マスターはぴょんっとバーカウンターから飛び降りて、ゴォホン!と咳払いをすると、
マカ「屋根にはわしが行こう。」
マ「でも、マスター危険だよっ!」
ミ「マヤの言うとおりですっ!」
マカ「んじゃ、ビックスロー、わしと一緒に来い。」
ビ「えっ?俺?」
マスターに名前を呼ばれたビッグスローは、自分を指差して首を傾げた。
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やっぱり、飛んで行くと速い。あっという間にギルドまで着いちゃいました。私とシャルルはギルドの屋根に着地しました。すると、屋根の上には、
ウェ「トーヤさん!」
ト「!!?」
トーヤさんが目を見開いて、
ト「ウェ、ウェンディさんに、シャルルさん・・・ダ、ダメです!こっちに来たらダメですっ!」
ど、どういう事ですか?私とシャルルが戸惑っていると、
ト「・・・仕方ありません。お2人には話しましょう。僕の秘密を・・・・」
トーヤさんの、秘密・・・?
ト「僕はこの世界の人間じゃないんです。」
ウェ「・・・え・・・?」
シャ「何を言ってるのよ・・・」
トーヤさんの言っている意味が分からなくて、私とシャルルはもう一度聞き返しました。
ト「僕は幽霊や妖怪、怪物などが住んでいる異世界、“妖霊界”で、生まれ育ったんです。」
妖霊界って、トーヤさんのお化け達がいる世界・・・ですよね。という事は・・・!私の顔から血の気が引きました。
ト「僕は、幽霊なんです。」
よく見ると、トーヤさんの足が透けていました。
その時、トーヤさんの後ろで輝いていた光から2人の男性と、1人の女性が姿を現しました。
ト「母さん、父さん、妖霊王様・・・」
この人達が、トーヤさんの・・・
ト「僕の両親は元々人間だったんですけど、母は病気で、父は交通事故でこの世から去り、何らかの理由で妖霊界に飛ばされ、僕を妖霊界で産んだんです。でも、元々は人間の僕を親は妖
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