第1章 月の涙編
第23話 人間ではない少年
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『ここからトーヤ目線です。』
やっぱり、ウェンディさんとシャルルさん、ついてきちゃったんですね。あれほど大丈夫って言ったのに・・・でも、心配してついてきてくれたんだ。その気持ちだけは受け取りましょう。
でも、いくらウェンディさんとシャルルさんでも僕の秘密は話せません。それに、巻き込みたくないんです。これは、僕の問題ですから・・・
僕は建物と建物の間の路地を曲がると、建物の上に飛び乗りました。少しすると、ウェンディさんとシャルルさんが来ました。
ウェ「あ、あれ?トーヤさん?」
シャ「見間違えたのかしら?急げばまだ間に合うわ。」
ウェ「うん。」
ウェンディさんとシャルルさんは路地を出ていきました。
ト「スミマセン・・・そして、今までお世話になりました。」
僕は2人の後ろ姿を見届けた後、建物の上を飛び越えながら妖精の尻尾のギルドの屋根の上に降り立ちました。そして僕は左腕を胸の前に置き、
ト「妖霊界の王よ、ここに姿を現せっ!」
さっきまで星が輝いていた空に、一面の黒い雲で覆われました。
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『ここからまたウェンディ目線です。』
人1「おい、何だアレッ!?」
人2「雨でも降るのか?」
人3「さっきまで晴れてたのによ。」
人4「あらヤダ!洗濯物が濡れちゃうわっ!」
街が何だか騒がしいです。
シャ「ウェンディ、あれ見てっ!」
シャルルが指差した方を見ると、遠くで何か光っています。
シャ「あそこは・・・妖精の尻尾のギルドよっ!」
いったい、どうなってんですか?
シャ「もしかしたら、トーヤが関係してるかもしれないわ。ウェンディ、行くわよっ!」
ウェ「うんっ!」
シャルルは翼を出して、私の服を掴むとギルドに向かって飛んで行きました。
ウェ「(トーヤさん、あなたはいったい、私達に何を隠しているんですか・・・?)」
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『その頃、妖精の尻尾のギルド内では・・・』
ガタガタガタガタガタ。
ル「・・・ねぇ、
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