暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
ALO
〜妖精郷と魔法の歌劇〜
新たなる乱入者
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ら全てを身に付けていた。と同時に、彼らはある能力を常に求められた。

それは、それらステータスウインドウには載っていないスキルの中でも、最も習得困難な奥義とされ、人によってはオカルト扱いしていたのが《気を感じる》技。

その名も────

超感覚(ハイパーセンス)

人という生き物は何か対象物を見つけると、絶対に気を発する生き物である。

《注意》や《気配》といった小さな気から、《殺気》といったどす黒くて大きな気まで様々で、大きなものだと《士気》といった物が挙げられる。《超感覚》は、これらを感じ取る技術だと言ってもいい。

自分に《気》を向けるモノの存在を、眼で見、耳で聞くよりも遥かに早く感じ取る。

存在否定派に言わせれば、気などと言う物は仮想世界では原則的にありえないことになる。

なぜなら、フルダイブ環境下の人間は、ナーヴギアが脳に送り込んでくるデジタルデータのみによって世界を識別するのだから、あらゆる情報はコードに置換可能でなくてはならず、そこには気だの第六感だのと言った曖昧な代物が存在する余地はない。

彼らの主張はまさに正論だった。疑う余地もなく、反論する余地もない。

しかし、レンはあの世界で数えるのも飽きてしまったくらいの殺気を感じた。感じ、そして放ったこともある。その殺気の源はほとんど、現実世界には帰還していない。

殺したから。

ころしたから。

コロシタカラ。

《六王》クラスになると、それの習得は必須と言ってもよかった。現に最後の《六王》は全員、このシステム外スキル《超感覚》は体得していた。

第一席、《白銀の戦神》ヴォルティス。

第二席、《神聖剣》ヒースクリフ。

第三席、《冥界の覇王》レンホウ。

第四席、《老僧の千手》シゲクニ。

第五席、《柔拳王》テオドラ。

第六席、《絶剣》ユウキ。

まぁ、レンは最後はキリトに席を譲っていたのだが、とにかくこの六人は《超感覚》を習得し、使いこなしていた。

この《超感覚》の用途は様々あるのだが、レンは主に索敵に使っていた。限界索敵範囲は、自分を中心とした半径約一キロほど。

意思なきモンスターは引っ掛からないのがいつもの悩みの種だが、今回だけはいいと思った。無駄な行程をすっ飛ばせるし。

眼を閉じると、決して人には言えないような感覚が頭の中に広がり、気配がいくつも感じられるようになる。


その数、十三。



───ん?

あれ?と思った。

先刻ユイがサーチした時には、たしか数は十二だった気がする。

仲間と合流でもしたのだろうか。それにしても四、五人ならば解かるが、たった一人とは。物資の補給部隊か何かなのだろうか。

そこまで脳裏で考え、レンはさらに意
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ