魔法先生ネギま!
0281話
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た黒塗りの高級車であやかの家へと向かったのだった。
『お帰りなさいませ、あやかお嬢様』
車からあやかと共に降りて、まず聞こえてきたのがその一糸乱れぬ声だった。
周囲を見るとメイドや執事達が揃って頭を下げていた。
「うお」
これ程の本物のメイドや執事を見たのは初めてだったので、思わず声を漏らす。
スパロボOGsの世界ではメイドや執事というものに縁は無かったし、コードギアスの世界だとコーネリア付きのメイドとかがいたのかもしれないが、基本的に俺は軍部の方で過ごしていた為に接触する機会がなかった。SEEDの世界だとアスハ家には何人かメイドや執事が存在したようだが、アスランのようにカガリと親しい訳でもない俺はアスハ家に行った事がない。
つまり、これ程のメイドや執事を実際にこの目で確認するのは初めてなのだ。
「あらあら。驚かせてしまいましたわね」
苦笑を浮かべているあやかへと、一番近くにいた執事が近寄ってくる。位置的な問題から考えるに、恐らく執事長とかそんな感じの人物なのだろう。
「あやかお嬢様、こちらは?」
「あら、連絡はいってなかったかしら? こちら、アクセル・アルマー君。寮で同室の同級生ですわ」
「同級生? 同室? その、すいませんが私の目には10歳前後の男の子にしか見えないのですが」
「ええ、それで間違ってませんわ。彼は男女共学と飛び級のテストケースとして私達のクラスに転入してきたのです」
あやかの言葉に頷く執事。
「成る程。……ですが、そのお嬢様と同室というのは……大丈夫ですか?」
「何がですか?」
「その、外聞的な事もありますが、何よりもお嬢様の性癖的に」
「……」
執事の言葉に黙り込んでしまうあやか。
と言うか、執事やメイド達にもあやかの性癖って広まっているのか。
結局その後は何とか場を取り繕った執事に案内をされてあやかの私室へと通され、屋敷と呼んでも差し支えのない家の中を案内されたりしてその日は過ぎていった。
そして夜。
「えっと、何で一緒のベッドで?」
俺は戸惑ったように目の前の人物に声を掛ける。そこにいたのは当然あやか……ではなく、屋敷で働いているメイドの一人だった。
「申し訳ありませんが、今日だけなんとかお願い出来ないでしょうか? その、今日は特別な日で、お嬢様も……その」
言い淀むメイド。その声を聞きながら、何となく言いたい事を理解する。
俺へと屋敷を案内していたあやかだったが、非常に元気と言うか、妙にはしゃいでいたのだ。……そう、まるで無理してハイテンションを保っているかのように。
この世界に転移してきてからずっと一緒だと言っても過言ではないあやかの事だ。それが本心からのものなのかどうかく
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