第四十一話〜再会と新しき出会い〜
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えてきたその言葉を聞き終えると同時に再び、ロングアーチから通信が入る。
『こ、高エネルギー反応検知!推定……Sランク?!』
その報告と同時に遠方のビルの屋上からヘリに向けて砲撃が放たれた。
ミッドチルダ・上空・ヘリ付近
(やられた!)
ロングアーチからの報告を受け、元狙撃手であるヴァイスは内心でそう叫んだ。
ヘリを管理局の中でもトップエースである2人に護衛され、最後に出てきたランスロットもあの2人が対処している。その事実に安心していた隙を突かれた。
これまで、敵戦力の危険度がトップであるナイトメアフレームを囮に使われるとはこの時点では六課の中で気付いている者はいなかった。
ヴァイスの視界の端でこちらに向かってくる光の塊が見える。それがやけにゆっくり見えるが、そのくせ自分の操縦では避けることができないことが頭の中の冷静な部分が告げている。
脳裏に自分の相棒であるヘリが爆散する光景を幻視しながら、ヴァイスはその光の本流から目を離さなかった。
そんな中、唐突に下から1つの影がヘリと光の間に姿を現す。
「アイツ!」
思わずヴァイスはそう叫んでいた。姿を現したのは所々破損しているバリアジャケットを身に纏い、その特徴的な光の翼を広げるライであった。
ヴァイスからは見えなかったが、そのボロボロの見た目とは対照的にライは力強い眼差しをその砲撃の光に向けていた。
ここに来るまでにライは残りの手持ちのカートリッジの弾丸をヴァリスの方に1発残し、残りの4発をエナジーウイングの方に2発ずつ装填していた。
そして今、ヘリのところまで飛び上がるのに1発ずつ消費していた。
「蒼月、パラディン」
「イエス マイ ロード」
「ラジャー」
ライは体に走る痛みで意識が飛びそうになるのを、声に出して指示を出すことでなんとかそれを防ぐ。
「カートリッジロード」
「コンプレッション」
パラディンに残された1発のカートリッジをそれぞれ使う。エナジーウイングは姿勢制御の為にその光を更に濃くする。右手に持ったヴァリスはその銃身を敵の砲撃に向けられ、カートリッジを消費されるとなのはの砲撃を切り裂いたのと同様の弾丸を形成する。
「シュートッ!」
歯を食いしばりながらの掛け声と同時にライは引き金を引く。放たれた弾丸はなのはと時と同じく、接触した砲撃を割いていく。
引き裂かれた砲撃の内、大半は上空に向かい、霧散する。だが全てがそうなったわけではない。幾つかの砲撃は地上に向かっていた。
それらの砲撃はカートリッジなしでも相殺できる判断したライはヴァリスを向けようとするが、そうする前に複数の防御用魔法陣が展開され街への着弾を防いだ。
「誰が――」
「ライ
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