第四十一話〜再会と新しき出会い〜
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る。特にギンガはその中でも特に落ち込んでいた。
その気落ちした空気を吹き飛ばすようにヴィータは声を張り上げ、その場にいる全員を一括する。
「ボヤボヤすんなッ!アイツの心配をする前にアイツが無事でいることを信じろ!」
そのヴィータの言葉にその場にいる全員がハッとする。
「今、あたしらがしなきゃなんねーのはアイツの命令を聞くことだろうが!」
ヴィータの発破に皆の目に再び力がこもる。そしてその場にいる全員が自分に出来る最善行動をする為に動き出す。
ミッドチルダ・上空
上空の驚異は粗方退けられようとしていた。その功績は、はやてのリミッター解除によるところが大きかった。いくらAMFが装備されているガジェットでも、広域殲滅が専売特許の彼女にはあまり意味をなさなかったのだ。
そして今現在、戦闘が収束するまで彼女は頭の中で状況を整理しつつ、上空待機を続けていた。
(さっき、ヴィータからの報告で容疑者の確保も終わって、戦闘はほぼ終いや)
ガジェット殲滅が終了してから、ヴィータからの報告を受けはやては地上と地下の状況を知った。彼女はその報告の中で、ライが今現在地下で危険な状況である可能性があると知った時、初めて自分の手に入れた地位の高さを呪った。
本当はライを救助しに行きたいはやてであったが、部隊長である自分が今その命令を出すべきではないと知っていたからである。
(これまでの戦闘でナイトメアは戦闘が終了する間際に現れることが多かった。なら――)
はやてが自分の周りに浮かぶ、空間投影ディスプレイに映し出せる情報と自分の中の予測をすり合わせている時、そのディスプレイの一つからアラートが発せられた。
『ナイトメアフレームの増援を確認!真っ直ぐヘリの方に向かっています!』
ロングアーチからの報告にはやては「やっぱり来た!」と思い、自分の予測が当たっていた事を知る。
『数は1。機種確認……敵は、フロートユニット装備のランスロットタイプです!』
初めて出てきた空戦用のナイトメアに緊張が走る。
「なのはちゃん、フェイトちゃん、ヘリに近づく前に対処して!」
はやての指示に従い、これまでヘリの護衛をしていたなのはとフェイトの2人がランスロットの対処のためにヘリから離れ交戦を開始する。そして2人のコンビネーションがランスロットを追い詰め始める。
2人は良くも悪くも、スザクの操るランスロットの全力機動を見ている。その為、それに見劣るランスロットに負けるほど、2人の能力は低くはなかった。
その状況を確認したはやては、ライの救助のための命令を出そうとした。しかし、通信で聞こえてきた言葉が彼女の耳に届いた。
『あなたはまた………守れないかもね』
聞こ
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