第四十一話〜再会と新しき出会い〜
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「ヴィータちゃんがみんなの所に行ったのは痛いね」
敵の増援が現れる前、ヴィータがここら一帯のガジェットを破壊し地下のフォワード陣に合流するために離脱していた。
ヴィータが完全に離れたあとになってから、敵の増援が現れたため今ここになのはとフェイトがいるのだが、敵の増援のタイミングが六課側にとっては最悪のものであった。
いよいよ、ジリ貧になってきた彼女たちはリミッターの解除を考え始める。しかしそこに1本の通信が入ってきた。
『2人とも、今から大きいの1発かますから気ぃつけてな!』
「はやてちゃん?」
「なんで騎士甲冑?」
通信用の空中投影ディスプレイに映し出されたのは騎士甲冑を纏い、ライの魔力光と告示した銀の魔法陣の上に立つはやての姿であった。
『ここで2人がリミッターを解除するよりも、私がリミッターの限定解除をしたほうがベターと判断したんや。やから2人はカウントが始まってからヘリの護衛に戻ってな』
そのはやての言葉に納得した2人はお互いに頷いて見せ、改めてガジェットの方に視線を向けた。
ミッドチルダ・地下水路
レリックを探索していたフォワード陣たちは、無事にギンガとも合流しレリック入りのケースを発見するまで至っていた。だが、そのケースを回収すると同時に横槍が入る。
突然の襲撃とケースの強奪。それを成したのはルーテシアとその彼女の使い魔であるガリューであった。更には、アギトも遅れて参戦しケースを取り返すことはできたが、いまだに睨み合いは続いていた。
硬直状態が続く中で、互いの動きを観察する中で天井から轟音が響き始める。
「でりゃああああああああああああ!!」
轟音と同時に天井の一部が破壊され、その中からデバイスであるグラーフアイゼンをラケーテンフォルムにして振りかぶるヴィータが姿を見せる。
「ぶっ飛べーーーーーッ!」
気迫のこもった掛け声と共にヴィータはグラーフアイゼンをガリューに叩きつける。攻撃を受けたガリューはなんとか両腕でその攻撃を受け止めようとしたが、鉄槌の騎士の一撃は伊達ではなかった。
防御の上からでも伝わる衝撃を感じながら、ガリューは壁に叩きつけられる。
そして、ガリューが壁に叩きつけられると同時に別方向にあった通路から爆発音と煙が流れ込んできた。
突然のことにその場にいた皆はその通路の方に視線を向ける。そんな中、ルーテシアとアギトはこれ幸いと逃走の為に転移魔法の準備に入っていた。
皆の視線が煙に注がれる。その煙の中から幾つかの物体が音を立てて転がってくる。それが鉄の擦れる不快な音を立てながら転がり続け、壁にぶつかりその動きを止める。そこで初めてその場にいた全員がその物体がナイトメアの破片であることに気付いた。
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