金曜集会
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てなんで何事もなかったかのように座れるんだよ千李姉さんは!?」
その様子に大和が抗議する。
確かにあの速度で食べられれば抗議したくなるのは当たり前と言えば当たり前である。
「え〜。だってガンガン食えって言ったし」
「そりゃあそうだけどさ……もうちょっと抑えてよ」
大和が呆れ顔で言った。
「ごめんごめん」
千李は謝ったがそれに対し大和は続けた。
「いーや。千李姉さんにはあとでこの分の埋め合わせをしてもらわないと」
「埋め合わせって……別にいいけどなにすりゃあいいの?」
千李が聞くと大和は一瞬戸惑いながらもいった。
「まぁそれは……おごるとか?」
「いいわよ別に?何おごればいい、肉?寿司?麺?ピザ?バーガー?チキン?」
「え?いやぁそれは……」
候補を多く上げられた大和は先ほどまでの勢いはどこへやら一気に尻すぼみになってしまった。
おそらく簡単に了承されるとは思っていなかったのだろう。
「はいはーい!」
すると一子が大きな声を上げた。
「はい一子」
「私は肉がいい!」
「よし!!一子が肉なら肉しかないわね」
一子の発言により結局千李がおごることになったのは肉となった。
「まぁそれはそれとして……さっき聞いてたけど百代?」
「ん?」
「金返さないの?」
千李の言葉に百代は一瞬固まるがやがて観念したように口を開いた。
「うぅー……わかってるよ。今日はバイト代はいったからな借りてた金返すぞお前達」
「うん。そろそろ月も変わるし。取り立て時だと思ってた」
……取り立てて。
千李は京の発言に苦笑いしたが「まぁ当然と言えば当然か」と聞こえないぐらいの大きさで言った。
「ほらさっさと私に貸した分持ってけ金の亡者共」
「遠慮なく。今日も月内に払い終えたなぁ」
いうと翔一は出された金の中から自分が貸した分をとっていった。
その後も京、卓也、岳人、一子、大和の順で回収され残ったのは小銭が5枚。
「……おい、残り140円しかないじゃないか」
百代は余った小銭を見つめぽつりと言った。
確かに先ほどまでは大きめな金もあったが今では見る影もない。
……というかアレだけあったのに140円しか残らないなんてどんだけ借りてるのよあの子は。
内心で妹のことを心配しながら見つめる千李であった。
「それは借りすぎなお前が悪いんでしょうが」
「そんなこと言ったってさぁ、あのジジイがおかしいんだよ。花の学生に小遣いなしとか質素倹約ってレベルじゃないぞ」
川神の家は鉄心の意向により小遣いはない。
だがバイトはOKである
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