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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十話
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のだが、彼らは汗一つかいていない。
「我らが不死者の楽園を壊滅させられた。我らが先達達、同胞達、後継者達の恨みは、生き残った我らが必ず晴らさん」
「その誓い達せし時、新たな王国を作らんことを誓う……でしたね」
「ああ。なんにせよ、決着をつけねばならん。もはや我らが背負うのは我らの恨みだけではない。これは我が一族全ての悲願でもあるのだからな」
「はい。『根源の種』は、代々我々一族が管理すべきもの。そのためだけに我々は『暁の交響曲』に入ったのですからね」
「わかっているならそれでいい。行くぞ」
そして二人は、ステージのあるエリアから離れていく。まるでそれは、死神からのカウントダウンから逃げるように素早かった。
その頃はやて達は、その他一般客に紛れて屋台巡りをしながらステージの音を楽しんでいた。今回は竜二とアスカを除く全員が揃っており、車椅子を押すシグナムと狼の姿をしているザフィーラ
以外は各々好きなものを片手にフェスを楽しんでいるようだった。シャマルはクレープ、ヴィータはアイス、はやてはかき氷である。時々はやてが買ったものをシグナムに「あーん」するシーンもあったとかなかったとか。
「ふえー、すんごいことになってるんやね」
「ええ。なんといっても、この街を上げた一大イベントだそうですから」
はやては普段通りの白い半袖Tシャツに明るいブラウンの短パン、白のスニーカー。シグナムは薄いパープルのタンクトップに紺色のデニム、黒のスニーカー。スタイルのよさがうかがえるコーデで、かつ剣術を修めているからか背筋もまっすぐ伸びている。本人は全く気づいていないが、美人なのも相まって周囲の注目を浴びるのもいささか無理はない。
「せやんなー。けどあんな大きいステージで兄ちゃん頑張ってるんか……」
「あ、あはは……めちゃくちゃ楽しんでるように見えるんだけど……」
「そうなんシャマル?この距離やとあんましよう見えへんねんよなー……」
「なんかめちゃくちゃはっちゃけてるぞ。心配いらなさそうだ」
「ヴィータも見えるんか。羨ましいなぁ……」
シャマルはライトグリーンのタンクトップに白の半袖ジレ、空色のロングスカートに白いパンプス。彼女もシグナムには体の起伏ではかなわないものの十分男好きする体ではある美人なので注目されている。ヴィータは赤いTシャツに黒のミニスカート、黒のスニーカー。家族連れっぽく見えるからか、隣のシグナムの威圧感からか、彼女たちに声をかけるナンパ師という名前の勇者は今のところいない。
「ん?あの子らひょっとして……フェイトちゃーん?」
「あ、はやて!」
しばらくのんびり移動していると、反対側から歩いてくるフェイト達の姿が見えたため声をかける。すると彼女たちもはやてに気づいたらしく、手を振
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