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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十話
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せん」
なのはと直人が改めて衝撃を受けつつも、その爆音に身をゆだねかねないほどにのめりこんでしまいそうになっていた。しかし、そんな時間も長くは続かず、美由希に叩かれて仕事をしている。
「ふーん、またえらく腕死にそうな曲やるんだな」
「ええ。この世界でもなかなか難易度の高い曲らしいわよ」
「ふーん、そう……ん?」
フレディがリンディと雑談を楽しんでいると、グロウルが震える。
「どうかしたの?」
「いや、大したことじゃねぇ。虫でも飛んでたんだろ」
すぐさま念話を飛ばしてグロウルに確認をとる。
『おいどうしたクソデバイス。まさか連中の追っ手でも来たのか』
『それとはちょっと違うようだが、どうにもきな臭い反応をキャッチしたぜ』
『へぇ……どんな?』
『少なくとも、「表」の局員が関わる人間じゃねぇのは確かだ。下手に近づくと殺されちまう』
『面白そうじゃないの。この兄ちゃんのショーが終わり次第探り入れるから、その反応逃がすなよ』
『わかってるよ』
仕事中でも自分の都合を優先するフレディであった。
『それとお前、死体はちゃんと保管してあるだろうな?』
『それ残すなんてヘマはしねぇぜ旦那。まぁもしかしたら魔力痕が残っちまったかも知れねぇが』
『結構。どうせそれ見たって俺のところまではたどり着けねぇだろうがな』
周囲からの視線もなんのその、一人不敵な笑みを浮かべるフレディであった。
それとほぼ同時間、青い軍服を着た二名の魔導士が転移魔法陣で現れた。その周囲にはフェスの爆音が響いてはいても、人がいなかったために気づいたものはいない。
「この座標軸で間違いないんですね?中将」
「ああ。情報通りならここに『根源の種』が転移されてきたに違いない。既に先についた者がいるはずだ」
二人が早速掌サイズの液晶機械を手に周囲の探索に入ると、中将と呼ばれた壮年の男が何かを発見したようだった。
「……ん?ロドスシルト!来い!」
「どうしました中将……これは!?」
「あの男の結界の欠片だ……まさか、何者かにやられたのか?」
「そんな馬鹿な、この世界にはそのレベルの魔導士はいないはずでは?」
「そのはずだが……調査を続けよう」
あの男とはおそらく、フレディに殺害された者だろう。本来彼は特殊な部署にいるため、殺した相手の死体はおろか血痕すら残さずに持ち帰るか、不可能な場合は何らかの方法で即始末するのだが、どうやら彼らの組織にしかわからない魔力痕があったようだ。いや、あるいはフレディが彼らを捕まえるためにわざと残したのかも知れない。
そして今は、太陽がギラギラと照りつける暑い夏の昼下がり。全身を覆う分厚い軍服を来ていればそれこそ地獄の業火に炙られるがごとく暑いはずな
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