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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十話
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「ふーん、あの兄ちゃんやるじゃん」
「知ってるの?」
「一応顔見知りってところだ。名前は知らない」
そのフレデイの一言に内心安心するリンディ。
「しかしまたいい女集めたもんだなぁ……クククッ」
「言っても無駄かもしれないけど、突撃なんてしないでよ。面倒なんだから」
「じゃあお前さんが鎮めるのに付き合ってくれんのか?」
「くっ……」
「まぁ、旦那が亡くなってから何回も味あわせてもらったがな」
彼はいつの間にどこで手に入れたのか、ウイスキーのボトルを傾けて涼しい顔で直接喉に流し込む。
「ま、貴方のそういうところは昔から知ってたつもりだけど」
「俺の楽しみの三原則って奴だな。で、どうしてくれるんだ?」
「仕方ないわね……一応ここ手伝ってるって形だから、終わったらいいわよ、好きにして」
いやいやという態度を崩さないままながら、どうしようもないのを悟ったか呆れながらも了承するリンディ。だがこの男はそれでは止まらなかった。
「悪いな、後でじゃ意味ないんだよ。俺が欲しいのは今かそうじゃないか、だ」
「貴方って人はっ……!」
「で?答えは?」
「……来なさい、クズ男」
「お褒めに預かり恐悦至極」
ニヤついた笑顔を浮かべながらも眼は真剣なフレディに折れたか、あるいはここで暴走されては困るからか、リンディが顔に青筋を浮かべながらもフレディを連れて席を立とうとする。しかしここで立ちふさがる少年がいた。クロノである。
「ちょっと待っていただけますか、フレディ一佐」
「ほう、誰かと思ったら若きエリートであらせられるクロノ執務官殿じゃありませんか。どうした?お前さんの母親が心配か?」
からかうようなフレディの笑みに秘められた嗜虐の光にも臆することなく立ち向かうクロノ。
「そこまで強引な手を使おうものなら、いい加減僕も黙ってはいられませんので」
「ほう……勇敢だな。で、どうするって言うんだ?止められるのか?俺をお前一人で」
「止めてみせます」
「へぇ、言うねぇ……」
自らのデバイスを、待機状態のままとはいえ掲げるクロノ。それを見たフレディは感心し、リンディは顔を青ざめた。
「ちょっとクロノ、やめなさい。かなうはずが……」
「わかってるよ母さん。でも無理だ。目の前でいきなりそんなことされたら黙ってられない。父さんが死んだ今、誰が母さんを守れるんだ?」
「落ち着いて。相手が誰かわかってるの?私は平気だから、そこをどきなさい」
「母さんはなぜそんな辛そうな顔で平気だなんて言えるんだ!これは仕事じゃない、個人の問題だろう!?」
「クロノ……」
そこで盛大に拍手を送るフレディ。ニヤついた笑顔のままだ。しかしその目には嗜虐的な光が宿る。
「ひゅぅっ、かっこ
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