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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十話
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それからしばらくして矢吹達に連れられ、既に集まっていたセッションメンバーのサウンドチェックに入る竜二。彼は今回使う赤いレスポールと格闘している。
「うーん、これじゃちと音が軽いかなぁ……」
「じゃあもう少し下げてみますね」
「……お、ええやん。これでちょっとイントロ弾いてみて」
「はい」
彼はまだあのショックから立ち直れたわけではないが、とりあえず気を取り直して作業に集中している。少しでも気を逸らすと、あの光景が脳裏に浮かび上がりかねないからだろう。
「しかしまぁ、俺以外全員女性とはね……」
「ハーレムじゃないですか」
「乳尻太股ばっかでニヤニヤするわ」
「はいはい、見てもいいから集中して下さいね」
「触ったらアカンの?」
「私には後でお願いしますね」
「ええんかい!?」
「あら、本気にしました?」
「びっくりしたわぁ……」
今回竜二とセッションするメンバーは、彼を除いて全員が女性となった。今彼の向かい側でギターのチューニングを行っているのは、艶やかな金髪を巻いて上げている女性で、全身から何かのオーラを漂わせているのは自信から来ているのか。服装こそ規定のイベントTシャツと青いデニム生地のホットパンツにスニーカーとシンプルだが、随分と肉感的なスタイルをしているのがはっきりとわかる。持っているのは青のエクスプローラー。
「八神さん、ベースの音は目立たせた方がいいですか?」
「せやなぁ……やっぱしっかり響かせてほしいから、もうちょい音上げてもらえる?歪みはそんなもんでええから」
「わかりました……これくらいですか?」
「おお、いいねいいね。それくらいで頼むわ」
「はい」
その隣でベースの調子を確認しているのは、青から赤への見事なグラデーションを施した髪をショートカットにした冷涼な雰囲気を持つ女性。ギターの彼女とは違ってスレンダーだが、引き締められた脚と腕が魅力的に映る。
「おいおい、タムめちゃ多ないか?そのセット……」
「いけませんかね?」
「アカンことはないけどあの曲で叩けんの?」
「数じゃなくて配置の方が重要でして……」
「あっ……お、おう」
爆発的とも言えるスネアの音を響かせるのは、黒髪をツインテールに結った童顔の女性。標準体系と言わんばかりだが、腕と脚は流石ドラマーと言うべきか、しなやかなラインを描く肌の表面からでも鍛えられた筋肉がわかる。
しばらくすると室内にベルが響く。呼び出しがかかったサインだ。
「ほな、行きましょうかね」
「「「はい!」」」
そんな中、目的のジュラルミンケースを持った赤髪の青年は翠屋のスペースにいた。
「よう、久しぶりだな」
「ええ。できればこんなところで会いたくはなかったけれど」
「まぁそう邪険
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