暁 〜小説投稿サイト〜
黒子のバスケ 無名の守護神
第三話 バスケはやめました
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「僕はもうバスケ部に入らないと決めたのですみません。」
僕は本当はバスケもしたくない。
でも身体がバスケをやりたがっている。
だからたまにバスケをしないと落ち着かない。
今日も多分そうだったに違いない。
僕がバスケをしなくなったのは帝光での試合が原因だった。


帝光中バスケ部入部当時はクロちゃん同様に三軍だった。
ある日バスケの才能が僕に芽生えた。
バスケの才能と言っても守りに徹した才能。
それを発見した赤司は僕を一軍に昇格させた。
でも僕はあまりに試合には出れなかった。
僕の才能は死守しなければいけない時に発揮される。
その重要な場面が中体連であった。
その日の僕はいつよりもモチベーションが低かった。
試合は残り一分で2点差。
何があっても2点を守らなければならない状況だった。
僕はその時に出された。
コートの中は熱気に包まれていた。
残り10秒を切ってから相手の反撃が来た。
相手が狙っているのは一発逆転のスリーポイント。
それを打てるのは相手で一人しかいなくすぐにマークについた。
そしたら予想通りスリーポイントを打とうとしてきたのでボールを取った。
相手はもうジャンプまでしていた。
僕はボールを取るとすぐに緑間にパスをまわした。
そして反撃を止めたのだがスリーポイントを打とうとした選手が着地を失敗して僕の方に倒れてきた。
僕は下敷きになりたおれた。
幸い僕は捻挫ですんだ。
しかし相手は病院に送られ、試合は相手のキャプテンがいない状態で終わった。
僕はすぐに搬送された病院に行った。
すると彼は、
「ごめんな。捻挫大丈夫か?」
と自分のことより僕のことを気にしてきた。
僕はこの人を尊敬した。
しかし次の日の部活で試合に出るとその人を罵倒する人がいた。
僕は罵倒する人につられる部員を見て思った。
僕が思うバスケは存在しないと。


「僕がやりたいバスケはもう存在しません。勝てば負けたチームの悪口を影で言う。そんなのがあると知った以上はもうやりたくないんです。」
するとクロちゃんが前に出てきて。
「水野くんは知らないでしょうけどあのあと赤司くんが悪口を言った人を怒りました。水野くんが思っているような人は極少数です。」
たしかにそうかもしれない。
でもそういう人がいることにかわりはない。
「水野くん。僕から一つ提案が有ります。」
クロちゃんの提案か。
気になるけど「僕と勝負してください。」とかじゃないよね。
「僕と勝負してください。」
「えっ。今何て言ったの?」
まさか本当に言うわけないよね。
言ってないよね。
「僕と勝負してください。と言いました。」
「クロちゃん。冗談だよね?」
冗談のはずだ。
「冗談ではないです。第一冗談は苦手なんで。」
「冗談
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ