第一幕その二十
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自分でもそうだとは言う。
「それでもね。ひょっとしたら」
「確かに」
ここで遂にフェランドの心も動いてしまった。
「その可能性はゼロじゃないよね」
「確実じゃないかも」
グリエルモの方が揺れ動いてしまっていた。
「本当にまさかと思うけれどね」
「だよね。本当にまさかだけれど」
「あら、二人も」
「そうみたいだね」
そしてそんな二人の心の動きはデスピーナとアルフォンソからも確認された。
「揺れてきてるわね」
「さて、これでいいな」
二人はにんまりとしていた。そうしてそのまま流れを見るのだった。四人は揺れ動き二人は落ち着いている。そんなはじまりであった。
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