第8話 覇王の片鱗と悪魔との出会い?
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後
「イッセー!!」
私がGPSに表示されたイッセーの現在地(公園)に行くと
「あっ、こっちだフラン!!頼む………助けてくれ!!」
イッセーは………
「あの娘がイッセーとお邪魔狗(三成)の呼んだ頼りになる娘なの?」
「誰がお邪魔狗ですか!?貴女の方こそ邪魔です!!イッセー様から離れなさい!!」
蠱惑的な笑みを浮かべる黒い翼を持った黒髪のスタイルの良い美少女と三成に両腕を組まれて両側から引っ張られている。
しかも互いに離そうとはせず、どんどん力が入っていってるのが見てとれた。
「………とりあえず何が起きたのかを説明して欲しいんだけど?」
そんなイッセーの様子に何故か苛立ちを感じた私はその不機嫌さを隠すことなくイッセー達に説明を求めた。
すると黒髪の美少女の方がイッセーから離れて
「そうね………私から説明させてもらうわ」
妙に熱の籠った視線をイッセーに向けたまま、私に説明を始めたのだった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「つまり貴女………レイナーレは今所属している組織に不満があって、同じく不満に思う者達とこの地に逃げて来た………でも所属していた組織からの追撃があって貴女以外は皆やられちゃったって事?」
私はレイナーレの説明要約して聞き返すと
「ええ、そうよ………さっきまで追撃を受けてたし、イッセーとそこのお邪魔狗が偶然通りかからなかったら私はやられてたわ」
レイナーレはイッセーだけを見つめながら悲しげな表情を見せる。
それは一緒に逃げていた仲間達思い出して浮かべた表情なのだろう、私には掛けてあげれるような言葉が見つからない。
「そんな顔すんなよレイナーレ………それじゃお前を助けた仲間達が悲しむだろ?仲間達の分まで頑張るんだって言ったのはお前じゃないのか?それに俺達もいるんだからさ、頼ってくれよな?」
そんなレイナーレに声を掛けたのはイッセーだった。
その背中から夕日の光が射し込み、まるで全てを包み込むような優しい笑みを浮かべて手を差し伸べる彼は私の贔屓目な感情を抜いたとしても思わずそのまま身を委ねてもいいと思えるくらい格好良い。
いったい誰がこんなイケメン過ぎるイッセーを想像しただろう?
その表情を直視した私は顔に熱が籠っていくのが分かり、まともにイッセー方を見られない。
そんな私と同じ状態だと思われるレイナーレの方を見ると顔を赤くしたまま熱の籠った眼差しを先程よりも強くイッセーに向けていた。
そんな私とレイナーレの様子に気がつかないイッセーは左手を胸元まで持ってきて握りこぶしを作ると
「それに………レイナーレ消そうと指示を出した奴がいるはずだ………絶対に倒さないとな」
先程とは違い、見る者を恐れ
[8]前話 前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ