魔法先生ネギま!
0280話
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見た所では対象を円筒状の火柱で捕獲するという魔法らしい。火柱で捕獲というと対象が炎でダメージを受けそうだが、どうやら魔法自体に何らかの制御が働いているか何かしてある為、対象が火傷を負うという事態にはならないらしい。もっとも、その代わりといっては何だが火柱内は高温のサウナのように高熱であり同時に火柱も結界の役割をしており脱出するには何らかの魔力を行使しないといけないらしいが。
炎の魔法で捕縛というのも珍しいが、同時に対象を火傷させないようにするというのもまた珍しい。自分に適性のない属性の魔法でもある程度使えるこの世界の魔法使いならもっと専門的な捕獲魔法を覚えるのかもしれないが、残念ながら俺は炎と影と召喚魔法以外は駄目駄目だ。なのでありがたくこの魔法は覚えさせて貰う事にしよう。
それにエヴァ曰く『馬鹿魔力』である俺の魔力を上手く使えれば、それなりに使い所があるかもしれないしな。
「アクセルさん、お茶をどうぞ」
魔法に関しての書物を読んでいると、唐突にそう声を掛けられる。声のした方を見ると、そこにはメイド服の格好をした茶々丸がお盆に紅茶のカップを乗せて立っていた。ちなみにお盆には他にもサンドイッチやクッキーといった軽食が乗っていた。
「悪いな」
「いえ、アクセルさんが来てくれるようになってからマスターが嬉しそうにしているのでそのお礼とでも思って貰えれば。それにマスターの従者としてはこの別荘に来てくれたのですから是非ともおもてなしをしたいと思っていましたし」
おもてなし、ねぇ。エキドナやラミアに比べればまだまだ薄いが、それでも量産型Wと比べると確実に自我が発展している。
魔法と科学を融合させたのがこの茶々丸らしいので、もしここにレモンがいたら茶々丸にどれくらいの興味を持つのやら。……楽しみなような、怖いような。
少なくても、技術班……とマードック辺りは暴走しそうな気がする。
「あの、お口に合いませんでしたか?」
黙って自分を見つめている俺に戸惑ったような態度で尋ねてくる茶々丸。
その態度にも人間らしさを感じ、苦笑を浮かべながら何でも無いと首を振ってサンドイッチを口に運んだ。
ちなみに、そのサンドイッチはエビのタルタルソース和えとレタスのサンドイッチで非常に美味かった事をここに記しておく。
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