魔法先生ネギま!
0280話
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則を無視した動きをしやがって!」
瞬動術の要領で背中全体に魔力を乗せて、一瞬で倒れた状態から立った状態へと態勢を入れ替える。
『火よ灯れ!』
赤き焔と同じく、過剰にSPを注ぎ込んで『火よ灯れ』の魔法を発動させる。
初心者が一番最初に習う魔法である『火よ灯れ』なので、当然俺の過剰なSPに耐えきれる筈も無く……
轟っ!
一瞬火花が散ったと思った次の瞬間には、まるで魔力に引火するかの如く炎が燃え広がる。その勢いは、通常の紅き焔とそう大差ないだろう。
そして暴走という事は、当然俺にすらコントロール出来ない訳で。
「熱っ!」
チロチロとこちらにも伸びてくる炎の舌から距離を取る。
ふと見ると、チャチャゼロもその炎の中に突っ込むのは遠慮したいのかこちらと同じで距離を取っていた。
ある程度の距離を離れてお互いに距離を取り、ジリジリとだが間合いを詰め……
「そこまで!」
唐突に周囲の空間にエヴァの声が響き渡った。
少し離れた位置で俺とチャチャゼロの戦いを見守っていたエヴァがもう十分と判断したのか戦いを中止させたのだ。
「エー。御主人、モウ終ワリカヨ? モット斬ラセテホシイゼ」
「黙れチャチャゼロ。そもそも今回の戦いの目的は、アクセルがこちらの世界の技術をどれだけ身につけたか確認の為のものだったのを忘れたのか」
「チェー。マア、デモイイカ。コイツノオカゲで別荘ノ中ダケダガ戦イガ出来ルヨウニナッタンダシナ」
チャチャゼロはそう言いながら両手で鉈と巨大ナイフをぶらぶらさせながら去っていく。エヴァはその後ろ姿を苦笑しながら見ていたが、すぐにこちらへと向き直った。
「炎の魔法に関してはまぁ、合格点をやってもいいだろう。もっとももう少し使える魔法を増やした方がいいと思うがな。だが、影の魔法に関しては影槍1本を作るのがやっとか?」
「まぁ、な。魔法に関しては炎を中心にやっているからどうしても影に関しては疎かになる。召喚魔法に関して言えばまだ何も手を付けていない状態だしな」
「それはしょうがないだろう。そもそも召喚魔法と言うからには、何かを召喚する必要がある訳だが……こちらの世界でその対象となるようなものは殆どいないしな。魔法世界にでも行けば、ドラゴンなりなんなりいるんだが」
「ドラゴンか……」
ロボット物の世界を生き抜いてきた俺だけに……いや、だからこそか。ドラゴンという存在には非常に憧れる。
出来ればその魔法世界とかいう場所に行って、ドラゴンなりなんなりを捕獲してホワイトスターの牧場で飼いたいものだ。
「取りあえず召喚魔法に関してはおいておけ。……それにしても、雪広あやかや那波千鶴も一緒に来る筈じゃなかったのか? 奴等の魔法の腕も見てみたかったんだが」
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