フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第五十八話 常識と非常識
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を加えて十分程煮込む。市販のルー?そんな使い勝手のいいもの、都合よく置いていない。
二回目の煮込み時間に桜火はシャワーを浴びにいった。IHなので引火して火事になるという心配はあんまりきにしている様子はない(絶対ではない)が、普通ならばそんなことしてはいけない。
シャワーを浴び終えると、ちょうど十分たっていた。なので隠し味を入れて数秒煮込んでから、火(?)を一番弱火にしてサラダを作っていく。早炊きで焚いていたごはんも問題なくできている。
「ただいまー」
「お邪魔しまーす」
タイミングよく姉たちが帰ってきた。推測通り、恋人さんも一緒のようである。
「おかえり。すぐ飯になるけど、どうする?」
それを聞いた焔は気の利きすぎる弟に苦笑いしながら首を縦に振った。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「それで、今どこまで行ったの?」
「シルフ領の近くにある古森を抜けて山岳地帯に差し掛かったところ」
ハヤシライスをつつきながらALOについて話している。
「焔から君の考えは聞いてるけど、本当にそんなことできるの?」
「まぁ、やり方なんて色々あると思うよ?きれるカードはきるべきだ。それに、分の悪い賭けは嫌いじゃないんでね」
「・・・なんていうか・・・翡翠さんに似てるよね、主に考え方が」
「その翡翠さんに育てられたからな、いろんな意味で」
「なるほど。だから相当な食わせ者なのね。将来が楽しみだわ」
そんな話をしながら夕食を食べ終えた桜火は、少し食休みをしてからALOにダイブしていく。
◆
ソレイユがALOに戻ると、何やらリーファが声を荒げていた。いきなりのことだったので若干驚いたソレイユだったが、特に気にしないことにした。
「ただいま。遅くなって悪かったな。何かあった?」
「おかえり。特に何もなかったよ」
「おかえりなさい、にぃに!」
「お、お帰り、ソレイユ君。それじゃあさっさと出発しましょうか。遅くなる前に鉱山都市までたどり着けないとログアウトに苦労するからね。さ、洞窟の入り口まであと少し飛ぶよ」
そう早口でまくしたてて出発しようとしたところで、キリトは古森の方へと視線を向けた。
「・・・?どうかしたの?」
「いや・・・」
「誰かに見られてる気がする、か?」
「ああ・・・ユイ、近くにプレイヤーは居るか?」
「いいえ、反応はありません」
「ならばトレーサー的なものか・・・」
「トレーサー?」
「追跡魔法のことだ。まぁ、今のところは放っておくしかないだろ。探してる時間が無駄だ」
「ああ、そうだな・・・」
そう言ってリーファをそっちのけにして完結したソレイユたちは地面を蹴っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ