第1章 月の涙編
第20話 水の滅竜魔道士
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。」
アンタ、結構グロテスクなのね・・・カイは顔色1つ変えずにリョウをサファイアのような瞳でリョウを見つめると、
カ「・・・分かった。」
小さく頷いた。OKしちゃうのォ!?
リョ「へぇ。意外に素直なんだな。」
リョウは聖剣を持ち直す。ていうか、
ル「ちょっとリョウ!そんな怪我でどうやって戦うのよっ!?」
リョウの右肩からはさっきよりも多く血が流れている。すると、リョウは痛みに耐えながらも小さく微笑むと、
リョ「言っただろ・・・「絶対守ってやるから」って。」
ル「・・・・・」
私はそれ以上何も言えなかった。リョウは腰からもう1本の聖剣を抜くとそのままカイに向かって全力疾走ッ!
カ「水竜の・・・咆哮ッ!!」
カイもリョウ目掛けて水の息を勢いよく放つ。が、リョウはカイの攻撃を風のような速さでかわした。
カ「速い!」
カイも目を見開いて驚く。その時、私にはリョウが笑ったように見えた。
リョ「2剣流・・・速刀殺切ッ!!」
ものすごいスピードで聖剣をカイに振りかざす。
カ「うがァアア!」
カイはリョウのスピードに追いつく事が出来なくてリョウの攻撃をまともに食らいその場に倒れた。
ル「(す・・すごい・・・!こ、これが・・聖十大魔道の強さ!)」
私はこの時初めて、リョウのすごさを目の当たりにした。リョウは2本の聖剣を腰に戻す。
ル「リョウ!」
リョ「うわっ!」
私はリョウの背中に飛びつく。リョウは若干頬を赤く染める。
ル「相変わらず強いわね。流石聖十大魔道!」
リョ「へへっ。」
リョウは嬉しそうに笑った。
カ「愛の力って・・すごいんだね。」
傷だらけになったカイが私達に歩み寄る。よく見ると、カイが若干笑っている。それを見た私とリョウも小さく噴出した。
ル「アンタ、笑うと結構可愛いのね。」
そう言うと、カイはりんごみたいに真っ赤になっちゃった。ますます可愛い。その時、
リョ「ぅ・・ぅぁ、あ・・・!」
ル「リョウ!」
リョウが右肩を押さえてその場に肩膝を着いた。リョウの右肩の傷口がさっきよりも大きくなっていて、大量の出血!きっと、聖剣を振りかざした時に・・・!無茶しすぎよっ!
リョ「ぁぁ・・・うぁあ!」
辛そうにリョウが呻く。
ル「ど、どうしよう・・・」
私はどうしたらいいのか分からなくて戸惑っていると、
カ「普通さ、包帯とか持ってくるよね?」
カイがビリッと自分の服の袖を破って、リョウの腕に巻いた。すぐに血が滲む。すると、
カ「水竜の源。」
カ
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