第1章 月の涙編
第20話 水の滅竜魔道士
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り物を被った人だもんね。驚くのも無理は無いわ・・・って、そんな事はどうでもよくって!
ル「サジタリウス、狙いはあの子よ!」
サ「了解でありますもしもし。」
サジタリウスは弓を構えると、矢を勢いよく放った。サジタリウスの放った矢はカイ目指して一直線!狙い的中!カイは矢を避けようともしない。
カ「・・・甘い。」
小さく呟くと、ガシッ!と鈍い音を立ててカイはサジタリウスが放った矢を顔面スレスレの位置で素手で掴んじゃった。
ル「う、嘘・・でしょ!?」
リョ「・・・・・」
私は驚嘆の声を上げ、リョウは言葉を失っている。それを見たリョウは腰に差してあった聖剣を1本抜いて、カイ目掛けて走り出した。そして、カイから10mくらい離れた場所で飛び上がると、
リョ「空高切ッ!!」
澄んだ青い光を放った聖剣をカイに向かって振りかざす。さすがにこれは・・・!誰もが「直撃する!」と思った。が―――――、
リョ「なっ!?」
カ「・・・・・」
カイは聖剣の銀色の光る刃先を片足で受け止めちゃった・・・その不安定な体勢から、カイは足に水を纏うと、
カ「水竜の・・・鉤爪。」
水を纏った足でリョウの右肩を蹴り上げた。
リョ「ぐわァア!」
ル「リョウ!」
蹴り飛ばされたリョウは数mくらい吹っ飛ぶ。私は慌ててリョウに駆け寄る。
ル「リョウ、大丈夫?」
リョ「な・・何とか、な・・・アイツの蹴り、かなりの威力だ。いてて・・・!」
リョウが右肩を押さえる。見ると、リョウが着ている緑色の着物の右肩辺りが破れて、リョウの右肩が少し赤く腫れており血が少し流れていた。い・・痛そう・・・ていうか、今のカイの魔法・・・!
ル「あなた、滅竜魔道士なの?」
私の問いにカイは無言で頷く。
カ「俺、第1世代の滅竜魔道士。7年前、7月7日に姿を消した俺の父さん、水竜マリンウォール。」
「第1世代」っていう事は、ナツやウェンディ、ガジルと一緒ね。
リョ「へぇ。水の、滅竜魔道士・・・ねぇ・・・・」
リョウが右肩を押さえながら立ち上がる。が、ふら付いて上手く立つ事が出来ない。
ル「ちょっ、ちょっとリョウ!無理しないで!」
私は肩を貸す。右肩の傷が痛々しい・・・
リョ「カイ・・だっけな?」
リョウは顔を伏せたまま立ち上がると、私の肩から手を離した。ふら付いてるけど、リョウはゆっくりとカイに歩み寄る。そして、ゆっくりと顔を上げた。茶色いリョウの瞳には強い意思が宿っていた。
リョ「ルーシィに指1本でも触れてみろ。お前の体から血の噴水ができるぜ
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