第八十五話 【Fate編】
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カロンに使われた素材がお金で手に入る最高の素材を集めても再現できないのではないかと言うほどの深い味わいと甘さ。気づいたときには無くなってしまっていた。
って、問題はそこじゃなくてっ!いや、これが美味しいと言うのは本当だけど、そうじゃないっ!
「これ、本当にチャンピオンが作ったの?」
「はい」
セラがわたしに嘘を吐く理由が無い。
「本当はシュークリームを作ってた。カスタードクリームを作るときに余った卵白でマカロンを作っただけ」
「シュークリームまで!?」
リズの言葉でさらに混乱。だって、なんであれだけの戦闘技術を持っているサーヴァントであるチャンピオンが洋菓子を作れるなんて思わないじゃないっ!
「良く分からないサーヴァントだってのは分かってたけど…更に訳が分からなくなったわ」
あの夢が神代のものなら、彼はその時代に生きた人のはず。だと言うのに近代になって発明されたお菓子を作れるのは異常だわ。
…はぁ。とりあえず考えるのは後回し。今は、はしたないけれどシュークリームをもらいにチャンピオンの所まで行こうかしら。…だって、これだけマカロンが美味しいんだもの。シュークリームを食べないと言う選択肢はわたしには無いわ。
わたしは朝食の片付けをするリズとセラを措いてチャンピオンのいる厨房へと移動するのだった。
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