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恋姫〜如水伝〜
二十七話
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い」
「わかった、私の事は如水と呼んでくれ」
「うん!わかった」
恋との話が終え、如水は詠に話しかけた。
「城で待つ、月に炊き出しの用意をさせてくれ、それと負傷者の収容もだ」
「わかったわ。これで引き上げるの」
「ああ、目的は達成した。劉備の勢力はしばらく戦力を整えるのに精一杯だろう」
「そうね、これだけ大敗して、しかも恋もこちらについた以上、劉備は当分動けないでしょう」
「城に帰って、まずは、新しく手に入れた領内を安定させる。その後、国境沿いに大規模な築城をする」
「じゃあ、金穀や物資を華琳様に頼まなきゃ。恋の事と西涼の馬騰の事もあるから、私が行くわ」
「ああ、任せた」

如水は劉備追撃を止め。城に戻り、新たに加わった配下を撫育し、各地の父老を集め、良政を敷き、新領地を安定させた。
その頃、西涼を平定し周囲の勢力を自身に帰順させた華琳は如水の申し出を全て受け入れ、呂布については詠、霞の説得し、如水の新たに造った城を守らせよとの命が下った。西涼の馬氏は曹操に下り、馬騰は自害する所を、詠の説得で曹操の配下に加わった。

その知らせと、物資が届き。如水は築城を開始した。

この戦いの後、曹操は西涼を支配下に置き、馬騰、呂布を傘下に加えた。
その説得には詠、月、霞が行い、その功績を称えられた。

劉備軍が撤退した後。如水は城の縄張りを設計し、各地から、労役の為の人足が集まった。

十万の大軍を収容出来る城の為である。

工事現場
如水は火箭に槍や、鉄の玉を詰め、相手陣地に攻撃する大砲の様なものを設計していた。
それに合わせ火薬兵器に対応した城の為、今までとは勝手が違い他の者らは困惑したが、如水を信じ、建設に従事した。

その間、如水の為に、華琳の所から見舞いに来る者が、後を絶たなかった。
その中でも、新たに配下となった馬騰、呂布と言った者らは如水にとって新鮮だった。
馬騰は気さくな軍人で霞を指導した事もあるとの事、そして呂布は真名を如水に預け、如水は恋と呼び、恋自身、如水の事を兄の様に慕った。

そして、諜報による、現在の大陸の現状を見た。
劉備は敗走の後、戦力をまとめ蜀郡を奪い。孫権は孫策の死後、郎党らに支えられ、父祖以来の呉郡を固めた。
「朝廷は最早、どうする事も出来まい。今、この大陸の最大勢力は三分の二は華琳。残りの一つを孫権が六、劉備が四といった所か。勢力は圧倒的にこちらに利がある。私の知る歴史とは違うが今までと同じく大筋は同じ。劉備は今動けない、次に仕掛けるのは孫権か」

そして、外郭が完成しと内郭が半分出来上がった後、如水は真桜と交代し、華琳のもとに戻った。

如水を帰城した後、華琳は私室に呼んだ。
華琳私室
「城の設計図見たわ。精巧な城ね、そして規模の大きさ、その華麗さ、
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