二十六話
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踊らされていたわけか」
「…はい、そうなります」
「っつ、くそ!」
そして、本陣へ伝令が駆け込んできた。
「…大変です。味方が動揺しています」
劉備軍の軍師、?統その内容を味方に伝えた。
「城から、矢文が打ち込まれました。内容は、…劉備軍は、黄巾の乱の折の曹操の恩を忘れ、更に昔日の恩を忘れた不義の軍である。その様な者には、曹操の手を煩わせずこの黒田の手で十分であり、貴殿らの不義・忘恩に味方する事は進められず」
「くっ…」
如水の文に対し、沈黙する劉備軍、新参配下は劉備に不審感を持ち、困惑した。
困惑した劉備の陣に、城壁の兵が鉄玉を投げ込み。劉備軍は混乱した
「なに、今度は。一体どうしたの」
「わかりませんが、あれがおそらく官渡で使った曹操軍の新兵器でしょう」
そこに再び、伝令が駆け込んだ
「報告します、呂布軍が撤退して行き、他の軍にいたっては曹操側に降伏しています」
「どうして!」
「それが、約を違い、自身の武を穢されて指をくわえて見ている者等とは共に戦いたく無い、との事です」
「くっ!」
「桃香さま、私達も撤退するしかありません。これ以上は戦えません」
「っつ!でも」
「私も朱里と同じ意見です。直に曹操が他の将を引き連れてやってきます、これ以上の戦いは危険です」
「星!貴様、それでも武人か」
「なら、みすみす兵達を死なせるつもりか」
「それは…」
「愛紗ちゃん、星ちゃんの言うとおりだよ。くやしいけど引き上げよう」
「わかりました」
こうして劉備軍は撤退した。それを見た如水は城壁に吊るした劉備らの旗に火を掛け燃やした。
そして、劉備の新参の配下は劉備を見限り。如水の元に行き、曹操に帰順したいと申し出て来た。
この戦いで如水は五万の敵を八千で防いだと大陸に再び、勇名を広めた。
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