虚空爆破
Trick09_まったく、あいかわらずだな
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を振り上げると御坂は怯えるように
手で顔を覆った。
今度は上条の攻撃で御坂が勝ちと思われたが
「いや〜〜! (ポテン)」
いきなり上条は倒れた。
しかしその声は攻撃されたことによる悲鳴ではなく、感情のこもっていない棒読み
だった。
「ふざけるなー!!」
御坂が再び電気で上条を攻撃した。
今度はバトルではなく、鬼ごっこのように上条は河原から走り去り、
御坂はそれを追っていった。
信乃はそんな二人のことは忘れ、上条の能力について考えていた。
「レベル5の実力がすごいことは解りましたが・・なんですか彼の能力は・・」
御坂の電撃、砂鉄は全て当らなかった。いや、当たっていたが効果がなかった。
「彼の能力は無効化? しかも、攻撃は右手に当たったものが全て・・
右手限定での能力ですかね・・」
独り言をブツブツと呟く信乃。しかし、なんのために自分がここに来たのかを
思いだして
「って、一応あの鬼ごっこを止めに行きますか・・」
2人を追いかけて行った。
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「連続爆破事件?」
「正確には連続 虚空爆破事件ですね」
初春が佐天へと説明した。
連続 虚空爆破事件
ここしばらく、連続で発生している爆破事件。
爆発そのものは小規模なものばかりだが、事件を重ねていくにつれてその被害は
大きくなっている。
事件予防に動いていた風紀委員が数名の怪我人が出ている。
事件の発生直前に学園都市の衛星が重力子の急激な加速を捉えていた。
その重力子はアルミを基点に重力子を爆発的に加速させ、一気に周囲へ
撒き散らす。
つまり、『アルミを爆弾に変える』能力を使った事件である。
「私も黒子から聞いた。めんどくさい事件がおきてるわね」
「ええ、白井さんはそれで今日一緒に来れなかったんですよ。
『まだ調べたいことがある』って言ってましたから」
歩いているのは佐天、初春、御坂の3人だ。
本当は白井を含めて4人で買い物に行こうと予定していた。
しかし、風紀委員で忙しいために白井は来れなくなったために
今は3人でデパートに向かう途中だ。
同じ風紀委員の初春がなぜ遊んでいるのかは謎だ。
「でも、面白そうな能力者よね。愉快犯ってことを抜きにしたら戦ってみたわ」
「さすがレベル5、常盤台の超電磁砲ですね! 私も力が
あったら初春たちに協力したいけどな〜。
あ〜、幻想御手があったらなー」
「え? なんですかそれ」
「私も詳しいことは知らない
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