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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―VS 光の意志―
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まうだろう。

 《マジック・プランター》によって加えられた、二枚のカードを見て……このデュエルを終わらせる手段が俺の頭の中で繋がった。

「斎王……このデュエル、このターンで終わらせる!」

「ほォう……やれるものならばやってみるが良い! 運命はそんな結果を示していないがな!」

 斎王の「そんな筈はない」という、絶対的な自信から来る言葉を受けると、まずはその為の始めの一手を打とうとした。

 正直に言うと、俺が考える手段の成功率は低いが……力を貸してくれ、明日香……!

「俺は墓地の《ADチェンジャー》を発動! このカードを除外するとで、お前のライトルーラーを守備表示にする!」

 最初のターンの《手札断札》で墓地に送っていたモンスター、《ADチェンジャー》がフィールドに出現し、『D』と書かれた蒼い旗を上げてライトルーラーを守備表示にしようとする。

 ここでライトルーラーを守備表示にすることが第一歩、そして今のライトルーラーは正位置の効果故に、対象を取る効果を無効にする効果ではない。

「その運命は呼んでいる! 貴様の運命は決定しているのだ! リバースカード《逆転する運命》を発動し、ライトルーラーを逆位置にする!」

 斎王の言っていることは断じて大言壮語などではなく、ただの事実だと証明するような……最高のタイミングの《逆転する運命》が発動し、ライトルーラーが正位置から逆転して逆位置となる。

「よって貴様のモンスターに対し、逆位置の効果が発動する! 攻撃力を1000ポイント下げて効果を無効にする! クリエイティブ・ディストラクト!」

 フィールドに現れたADチェンジャーを吹き飛ばし、ライトルーラーを守備表示には出来ずに除外されていく。

「……《ADチェンジャー》が除外されたため、永続魔法《聖邪の神喰》が発動する……」

 せっかく律儀に発動してくれる《聖邪の神喰》と残してくれた三沢には悪いが、地属性以外のモンスターカードを墓地に送っても、この状況を逆転することの出来るカードはない。

 運命を見通すという斎王に対しては、俺の逆転の一手などお見通しという訳か……?

「これで貴様の運命は費えた! …………なのに何故だ! 何故貴様は――笑っているッ!?」

「そりゃそうさ……狙い通りなんだからな!」

 逆に笑わずにはいられないと言ったべきか、運命を見通すなど信じてはいなかったものの、どうやら信じなければならないようだ。
そのおかげで俺は、逆転する手掛かりを手に入れることが出来たのだから、むしろありがたいのだが。

「装備魔法《バスターランチャー》をスピード・ウォリアーに装備!」

 マイフェイバリットカードに装備された巨大なビーム砲、《バスターランチャー》がマイフェイ
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