第6話 符術師への道
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ことが多く、必然的に後者の方が得意だ。幸い魔力量はそこそこ多いので、後者一択と言って良い。
まぁ、そんなでは術者として半人前もいいとこなので、結構家で自主練とかしたんだけどなぁ………。全然上手くならない。というか、今時の子供に毛筆書きってどうよ! と思うが、同じように修行している同期の子らはすらすらと上手い字を書く。
おかげで周りの人からけっこう残念な子扱いされていたり。
というわけで、発想を変えてみた!
忍義姉さんにパソコンを借り、お札をスキャナーで読み込み、画像処理して、保存し、印刷した。
そして、それに魔力を込める。これなら符を書くのに失敗しない。
失敗しないどころかまったく同じモノを連続して数限りなく作れる。
幸い、人並み以上に魔力はあるので、後から魔力を込めるのに必要な魔力が増えても問題ない。
素晴らしい! なんて、画期的な方法だ!!
そう思っていたこともありました。
まぁ、普通のプリンターでそんなことが可能なわけもなく、上手くいかなかった。
で、半年試行錯誤を繰り返し、霊木−−−いわゆる魔力のこもった古木、神木−−−の炭を魔力量の多いオレの血でこねて、霊水−−−いわゆる魔力のこもった水−−−で伸ばしたものをインクジェットプリンターのインクの代わりに使うことによって、やっと成功した。
で、まぁそれを皮切りにパソコンの辞書の外字登録機能を使い、符を書くのに使う神代文字を外字登録して行き、それを組み合わせてオリジナルの符を創れるようにまでなった。
先生にはあきれられたが、まぁ、やめるように言われなかっただけよかった。先生が頭の硬い人だったらきっと邪道だのなんだの言われて、認められることはなかった。なので、このやり方はよほど親しい人にしか教えていないことにしている。
で、卒業試験としてオリジナルの符を作る課題を与えられた。
で、考え出したのは、「分身符」と名付けた某忍者マンガをリスペクトした符である。
この世界では魔力や気を使って自分の分身を作る術は結構ある。が、あのマンガでリスペクトすべき経験値チートな分身を作る術は、オレの知る限りなかった。ので、創った。
反省も後悔もしていない。
ちなみにこの分身符、半自立型で生命エネルギーと精神エネルギーを等分化する。それぞれの最大値は変化しないので、分身が休むことによってそれぞれ最大値まで回復する。なので、最大値まで回復した分身はエネルギー量的にはまったく同じとなる。
なお、これまでに先生から学んだことだが、この世界では魂と肉体が分けて考えられ、魂から生命エネルギーと精神エネルギーが発生する。
また、世界には「マナ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ