十八話
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、前に出る。
自分だって良く分からない。
他人というには近すぎ、只の友人と言うには関わりが多く、家族と言うには遠い。やはり、友人と言う他に今のレイフォンには言葉が思いつかない。
まず何て言おう。ただ今、なんて言うのは気軽すぎる。もう少し距離があった方がいい。軽く言える感じでいい。
そんなことを思いながらレイフォンは思考を切り替え活剄を行う。
視界に移った彼女に答えるために。
情けない自分を見せないために、全力で答えるために。
それでもつい浮かぶ呆れた表情に苦笑し、レイフォンは全力で踏み込みながら錬金鋼を復元した。
手に現れる剣と、迫る彼女の剣とが触れ合う間際レイフォンは言った。
どうしようもないほどの笑顔を浮かべる彼女へと。
「お久しぶりです、クラリーベル様」
ぶつかる剣の音が、その返事を返した。
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