暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園怪異譚
第三十一話 マウンドのピッチャーその十三
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話

「今の野球をしてる人達は目指せても」
 その頃はどうかというと。
「あの人達の若い頃はそうじゃなかったんですね」
「その想いが残ってだ」
「それで死んでからもですか」
「ここで野球をしている、ここには彼等の青春がある」
 若き日のそれがというのだ。
「悲しいがそれでも野球を出来たことは嬉しかったのだろうな」
「複雑ですね」
 聖花もその話を聞いて言った。
「無念だったけれど野球を出来たことはですか」
「まだよかったと思う、野球のことを想いながらも死んでいった者も多い」
 これは歴史にある。職業野球、即ちプロ野球の選手の中でも戦死した選手は多い。沢村栄治だけではないのだ。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ