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ヘタリア大帝国
TURN74 合流する者達その十
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 怒りのオーラを全身に纏わせた秋山の出迎えを受けた、秋山は表情こそ変えていjないがその怒りで以て彼に言うのだった。
「宜しいでしょうか」
「ああ、元気そうだな」
「元気そうではありません!」
 秋山は声を荒くさせて東郷に返した。
「一体何を考えておられるのですか!」
「同盟国の国家元首の救出だが」
「あまりにも無謀過ぎます、成功したからいいものの」
「ムッチリーニ統領にロンメル元帥も救出できた」
「想像を遥かに上回ることですがそれでもです」
「危険だったんだな」
「その通りです、貴方という人は本当に」
 秋山が本格的に小言に入る時にだった。
 日本が間に入ってこう秋山に言った。
「まあそれ位にして下さい」
「祖国殿、しかしですね」
「今回は私も一緒でしたし」
 祖国である彼がだというのだ。
「私も同じです」
「だからですか」
「怒られるのは私も同じです」
「ではいいです」
 日本が無謀なことをしたのは事実だが秋山は彼を怒れなかった、何故かというと日本の慎重な性格を知っているからだ。この辺り秋山はどうにも微妙なところがあった。
 それで渋い顔になり言った。
「今度はこんなことをされないで下さい」
「あれは一回だけの博打だ」
 東郷自身もそれはわかっていた。
「もうしないさ」
「本当にお願いしますよ」
 秋山は結果として東郷を怒らなかった、だがここで日本に対してこう尋ねた。
「それで長官に同行された理由は」
「はい、私は隠密行動が使えますね」
「それにですね」
 秋山は今度は韓国を見て言う。
「韓国さんの爆走を使えば」
「しかも姿を見せない潜水艦に乗って、ですから」
「レーティア=アドルフ総統を確実に救出出来る様にですか」
「確かにデーニッツ提督と長官だけでも成功率は高かったです」
 エルミーに加えて東郷も加われば例え成功の可能性がなくともそれがかなり変わるというのだ。
「ですがそれに加えて」
「そういうことですね」
「はい、私と韓国さんが同行しました」
「それで成功したんだぜ」
 韓国もこう秋山に言う。
「やっぱりやるからには絶対に成功しないと駄目なんだぜ」
「そういうことでしたか」
「そうなんだぜ」
「確かに今回のことは枢軸陣営にとってかなりの利があります」
 秋山は真剣な面持ちでこのことは正しく評価した。
「人類史上最高の天才レーティア=アドルフ総統に宣伝のプロフェッショナルグレシア=ゲッペルス女史」
「それに機動戦の達人エル=ロンメル元帥もだな」
「ドイツさんにプロイセンさんも加わりましたし」
 秋山はここでこの国のことも言った。
「ムッチリーニ=ベニス統領にユーリ=ユリウス提督もですから」
「イタリアさんにロマーノさんも加わったからな」
「有り
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