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コシ=ファン=トゥッテ
第一幕その十二
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 当然欧州では髭は生やされていないのでそれもいぶかしげであるが見るドラベッラだった。
「足も目も鼻もですが髭も」
 また髭のことを言う。
「男の勝利とも恋の羽飾りとも何とでお御呼び下さい」
「いえ、私はもう」
 しかしドラベッラは相変わらず拒む。だが。
「これで」
「そうよ。ドラベッラ」
 何故か言葉が柔らかくなっていた。フィオルディリージもだ。
「御暇させてもらいます」
「早くお帰りになって下さい」
 こう言って屋敷の奥に消えた。気付けばデスピーナも何時の間にかいなかった。男三人だけが残ってしまっていた。二人はここでふと言うのだった。

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