第一幕その十
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けないわ」
姉妹はそれを聞いてすぐに顔を顰めさせた。
「私達はそれは」
「絶対に」
「まあまあ落ち着いて」
デスピーナはいつもの調子で笑って姉妹に告げた。
「落ち着くと色々なものが見えますよ」
「見えるも何も関係ないわ」
「さっきも何度も言った筈よ」
顔を顰めさせただけでなく口も尖らせる姉妹だった。
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