4話
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、きっと私の相棒になれる」
「……買い被り過ぎだ」
「そんなことないわ。キンジ、あなたは自分の実力を誇って良い。日本人には謙遜が美徳らしいけど、あからさま過ぎちゃ嫌味なだけよ」
「そんなもんか」
「そんなもんよ」
と……話し込んでいる内に、一般校舎の校門前に着いた。
春真っ盛りだけあって満開に咲き誇った桜が、景色を桃色に染めている。キンジは桜の花が嫌いではなかったーーというより、好きだった。それは多分、彼の家系の影響もあるのだろう。
「俺は……A組か。お前はどうだ?」
「あら、奇遇ね。私もAよ」
「そうか。なら、時間をずらそう。変に噂を立てられても敵わないからな」
「そう? ……まあいいわ。なら、先に行ってて。私はもう少しゆっくり歩きたいから」
「おう、分かった。じゃあな」
ひらひらと手を降りながら、キンジの姿校舎の中に消えていった。
「……名前、呼んでくれなかったなぁ」
自分は散々キンジの名前を呼んだのに、と一人ごちるアリアだった。
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