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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第二一幕 「非凡人的凡人」
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前回のあらすじ:病弱少年、知らないうちに囮にされる
突然だがIS学園は2年生より学部選択が存在し、その中にIS研究学部というものがある。
IS研究学部とは言葉そのままIS研究・・・つまり主にISに使われる技術や構造などを理解し、発展させるための学部だ。特に整備科は実際にISに触れてメンテナンス・改造などを行う科であり、その技術力は学生とは思えないほどであるという評判だ。
その話を聞いたシャルロット・デュノアは早速自機に“ある改造”を施すため整備科の扉を叩いた。事情を聴いた整備課の面々はノリノリでこれを承諾、他にメンテルームを利用していた人たちも巻き込んで“ラファール・リヴァイヴ・カスタムU”の改造に取り掛かっていた。
「出来た?」
「うん、ウィングのPIC固定値は設定し終わったよ」
「追加の装甲板のインストール完了!思ったよりバススロット食わなくて良かったわ〜」
「ジョイントの具合が良くないなぁ・・・ちょっと形状を見直した方がいいかも」
「MRSはどう?弐式のを流用できそう?」
「実働データが足りない・・・実際に撃ってデータを取らないと、難しい」
「射出角と装甲の位置に誤差がないかシミュレートします!」
慌ただしく人が行き交い、次々に口頭での報告が飛ぶ。皆曲がりなりにも最新鋭のISを弄れるとあってか生き生きとしながら作業を続けている。参加者の中には簪も混ざっており、最初からメンバーの一人であったかのように溶け込んでいる。ユウも見学がてら参加しており、素人ながらなかなか手際の良い作業を見せている。
「それにしてもいいんですか?」
「何が?」
「もちろんラファールの事ですよ。デュノア社の試作機なんでしょ?開発部の許可は得ているんですか?」
とぼけるシャルロットに作業しながらユウが聞く。
デュノア社とはフランスに本社を置く大きなIS企業だ。ISに関しては世界第三位のシェアを誇り、第2世代機である“ラファール・リヴァイヴ”はその扱いやすさと汎用性の高さから非常に高い評価を得ている。
が、現在デュノア社は第3世代機の開発が難航しており、欧州連合の統合防衛計画『イグニッション・プラン』の第3次次期主力機選定にも参加できていない。つまりそんな中に開発されたラファール・リヴァイヴ・カスタムUには社の存亡がかかっているかもしれないのだ。イギリス、ドイツ、イタリアの3国に大きく後れを取っているデュノア社にとって試作機であるカスタムUはかなり大事な機体の筈。
シャルロットはその姓から分かる様に社長令嬢(本人の話によると養子らしいが)でありテストパイロット、更にはフランス代表候補生を務めているからそれなりの権限はあるだろう。が、だからといってこんなに簡単に改造してしまっていいのだろうか?その疑問にシャルは、あっけらかんと答
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