レーヴァティン〜クロスクエスト〜
VS焔の龍騎士団
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ータの取り込み》を行った際に、レノンのデータも引き継がれたようだ(もっとも、SAO時代のデータを受け継いでいないプレイヤーは、テイムしていたモンスターが違うモンスターとなって出現したらしいが。そもそも注目すべきはモンスターは外見は違っても中身は同じである、というところにある)。
「レノン、やれッ!!」
「グラァアアアアアッ」
レノンの剛爪が龍騎士に迫る。しかしサイズは圧倒的に向こうが上。レノンは押し返される。しかし負けじと両腕をふるって敵の巨龍の攻撃を防ぎ、カウンターを決める。
「俺達も行くぞ!」
「ええ!」
セモンも刀を構える。その刀に燃えるようなオレンジの輝きが宿った。
《神話剣》一連撃、神速の薙ぎ払い攻撃……《アラブル・スラッシュ》。
ALOを救ったそのベンチャー企業は、SAOシステムのデータ取り込みの際に、エラー反応の出たスキル――――噂では十三個あったらしい――――を削除してしまった。そのため、もうキリトの《二刀流》も、今は亡きヒースクリフの《神聖剣》も。セモンの《神話剣》もハザードの《獣聖》も、コハクの《妖魔槍》も。シャノンの《太陽剣》と《帝王剣》も。ゲイザーの《流星拳》も。カガミの《舞刀》にアルテミスの《星衝剣》も、ケイロンの《三日月弓》も。そしてついに会いまみえることのなかった残り二つのユニークスキルも、すべて消えてしまったことになる。
しかしいま、こうやってセモン達はかつてのソードスキルをつかえている―――――――。シャノンもそれに関しては理解不能だと言っている。
ALOのソードスキルは、SAO時代のソードスキルに、この世界特有の《魔法》を掛け合わせたもの――――つまり《属性攻撃》に分類される。そのため、全てのソードスキルには火水風地闇光などの属性がつくはずなのだ。
しかし。セモン達の《復元されたユニークスキル》にはその《属性》が付与されていない――――つまり実質のところ《完全再現》なわけだ。
いったい誰が。何のために―――――。
「セモン!!」
「!!」
セモンはコハクの声で現実に帰った。
見れば、巨龍の腕が自分に振り下ろされるところではないか。
「くっ!」
セモンはソードスキル《アラブル・スマッシュ》で攻撃を受ける。刀には珍しい重厚な打撃攻撃だ。それを利用した防御にも使える。
しかし巨龍の攻撃は思った以上に重い。
「ぐぅううう……」
このままでは押しつぶされる―――――――
その時。紫色の衝撃波が、龍の上に座る騎士を直撃した。ほんの一瞬流の動きが止まる。その隙をついてセモンは脱出。
「サンキュー、コハク!」
「どういたしまして!――――来るわよ!」
「おう
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