魔法先生ネギま!
0277話
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ものか教えて貰ったようだな。
「どうした? 野球拳については教えて貰ったのか?」
「や、野球拳があんなのなんて僕知らなかったよ!」
そう言って、あうあうと言葉が出ないネギ。
クラスの面々も、何やら興味深くこちらを見守っている。
詳しく話を聞くと、確かに源は職員室にいたらしい。そしてネギは職員室に入って大声でこう尋ねたそうだ。『しずな先生、僕に野球拳を教えて下さい!』と。
当然その声は職員室中へと響き渡り、ネギは源に野球拳とはどういうものかを教えられ、窘められてきたそうだ。
「これで人の言う事を鵜呑みにする危険性は理解したな? 特にこのクラスはノリで何でもやってしまうから、今日みたいな時には注意が必要だ」
「……うん」
「取りあえず、この時間はテスト勉強をする事になったからネギはバカレンジャー辺りに教えてやれ」
「分かった、そうする」
溜息を吐きながら、神楽坂の方へと移動していくネギ。
それを見送りながら、こちらをニヤニヤと笑いながら見ているエヴァへとジト目を向ける。
「何だ?」
「いや、別に。お前の兄貴分っぷりを楽しく眺めていただけさ」
「……ふん」
そんな風にエヴァとやり取りをしていると、ふと魔力の流れを感じ取る。
エヴァも気が付いたらしく、そちらへと視線を向けていた。
そこではネギがどこかともなく取り出した杖を構え……何かの魔法を発動する直前に神楽坂に突っ込みを入れられていた。
そのまま神楽坂に引っ張られていくネギ。取りあえず、念の為に認識阻害の魔法を使ってからエヴァの方へと視線を向ける。
「……何だ?」
「さて、何だろうな。何かの魔法を使おうとして神楽坂明日菜に止められたように見えたが」
「ああ。俺もそう見え……待て。そうなると既に神楽坂に魔法バレしてるのか?」
「恐らくはな」
確かに近右衛門は孫である近衛木乃香とその同室である神楽坂に魔法バレをするように動いていた。だが、それにしたってネギがまだこの麻帆良に来てから1月程度だぞ? なのにもう近右衛門が動いたのか?
だが、それにしてはその辺の説明を受けていない。同じクラスでフォローを頼まれている以上はもし魔法バレを行動に移すというのならその辺は当然知らせてくるだろう。そうなると……
「素でバレた、か?」
「だろうな」
思わず呟いた俺の言葉に頷くエヴァ。
「魔法学校を卒業したばかりとは言っても、迂闊すぎないか?」
「さて、その辺は私にとってはどうでもいいさ。あのじじぃの事だ。何かのミスがあってお前に連絡がいってないとしても特別驚かん」
口元に笑みを浮かべながらそう言うと、腕を枕にして机の上で眠る姿勢を取る。
「勉強しないのか?」
「ふんっ、私が何年中学生をやって
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