魔法先生ネギま!
0277話
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わ」
そんな状態のネギに、うっとりとした視線を向けるのはあやかだ。
「はーい。提案提案」
「はい、桜子さん」
「では、お題は『英単語野球拳』がいいと思います!」
椎名のその発言に、拍手で賛成する者が多いのはノリのいい2-Aと言うべきか。
まぁ、さすがにネギでも野球拳なんて馬鹿な真似は……
「じゃあ、それで行きましょう」
「って、おいっ!」
思わず筆箱の中にあった消しゴムをネギ目掛けて投げつける。
その消しゴムは寸分の狂いもなくネギの額へと命中し、仰け反らせる事に成功する。
「い、痛っ! な、何が!?」
目を白黒させているネギへと近づき、耳元に声を掛ける。
幸い、クラスの殆どは野球拳という単語に盛り上がっている為、こちらに気が付いた様子は無い。
「ア、アクセル君? 一体何を?」
「お前、野球拳ってどういうものか知ってるのか?」
「それは知らないけど……名前から言ってベースボールを取り入れた勉強法なんじゃないのかな」
「……まぁ、そうか」
そうだよな。イギリスに野球拳なんてものがある訳ないか。だが、よく考えもせずに採用するのはどうかと思う。つまり。
「取りあえず、お前の指導教員である源先生に野球拳を教えて下さい! と言ってきてみろ。今の時間なら多分職員室にいる筈だから」
「え? でもクラスの……」
「いいから行け。そうすれば俺の言葉の意味も分かるだろうからな」
「う、うん。分かった」
不思議そうな顔をしながらも、教室を出て行くネギ。それを見送ってからあやかに目配せしてこの馬鹿騒ぎを止めさせる。
「はいはい、皆さん。お馬鹿な騒ぎはそこまでになさい。今日のHRは勉強と決まったんですからさっさと始めますわよ。特にそこのバカレンジャーの皆さんは集中するように!」
パンパン、と手を叩いて皆の注意を引いてからあやかがそう宣言する。
「えー、いいんちょ。でも英単語野球拳はー?」
「椎名さん、余りお馬鹿な事を言わないように。と言うか、そんなものをやったらバカレンジャー筆頭のアスナさんが即全裸になるじゃないですか」
「ちょっと委員長!」
さすがに今の言葉は聞き流せなかったのか、神楽坂があやかへと食って掛かる。
「あら? 何か間違った事を言いましたかしら?」
「ぐっ、ぐぐぐ……」
そして速攻返り討ちに遭うのだった。
運動に関しては神楽坂が多少有利だが、こと勉強になるとあやかの方が圧倒的に有利なのだ。バカレンジャーの名前は伊達ではない! といった所か。
「ア、ア、ア、ア、アクセル君!」
あやかと神楽坂の問題に一段落したかと思ったら、顔を真っ赤にしたネギが教室へと飛び込んできた。
ふむ、どうやら野球拳がどういう
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