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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第二章 『過去と記憶』 ‐断片‐
第29話 『始動』
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わね!』
そんなお約束ともいえる叫び声が教室に響いた。
というか織斑先生、そうやって自分の手帳確認するフリして現実逃避しないで下さい。
後、最後の方お前ら色々問題あるぞ、というかなんだよ薄い本って。
関わらない方が幸せなんだろうけど、阻止しないと色々不味い気がするんだが。
そんな混沌とした教室を粛清する為に、織斑先生がため息をついて手帳を閉じると動いた。
「あー……お前ら静かにしろ。じゃないと『粛清』だ。 えー、では以上でHRを終わる、転校生2人と仲良くしてやるように、いいな?」
『はいッ!』
織斑先生の一声で、騒いでいた女子生徒は再び1つになるとそう大きな声で返答した。
シャルロットが来るのは覚悟していたけど、まさかラウラも……か。
シャルロットについては話は聞いていたし、シャルロットがIS学園で目指すものや目的と言うのは、俺もアリアも知っている。
だけど一体ラウラはどうしてIS学園に転校してきたんだろうか?
その理由が正直気になる。
後……4組の転校生、か。
先程梓姫をちらりと見たけど、いつものボーイッシュさや不敵な笑みはそこにはなくて、俺達同様頭を抱えていた。
関係者なのだろうか。
そういえばアイツの所属は『倉橋重工』か。
もしそうだとしたら、心中を察する。
俺達も『へんたいたち』には頭を痛めることが多いから、気持ちはわかる。
なんにせよ、ソラの『過去を追え』という言葉といい、このラウラの転校といい、やはり――何か色々と起こって、動き出しそうだ。
だけどそんな中で、俺は『それでも』って言い続けて未来を追い続けるさ。
そう自分に言うと、再び現実を見る。
ひとまず、今は目の前のことからなんとかしよう。
後ラウラからも色々と話を聞こう。
そう思うと、俺は先生の『以上、それではHRを終了する』という声と共に行動を開始した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――太陽の少女と銀月の少女が、学園に舞い降りる。 その2人は、運命に 未来に どう関わっていくのだろうか。
――そして今、新たなる鍵を持つ少女達が現れた事により、再び物語の針は動き出した。
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