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IS<インフィニット・ストラトス> ‐Blessed Wings‐
第二章 『過去と記憶』 ‐断片‐
第29話 『始動』
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て、2人の女子生徒が入ってくる。
そして――俺は色々な意味で驚くことになる、そう、俺は……『2人とも知っている』からだ。
教室に入り、自己紹介を促された2人は自己紹介を始める。先に始めたのは、シャルロットだった。
「初めまして、シャルロット・デュノアです。フランスから来ました。『仏蘭西国企業連』所属で、フランスの代表候補生をしています。趣味と好きなものは、えっと……射撃と料理、後お菓子作りとかも好きです。 あ、それと――IAI社の『極上まロ茶』が大好きです。日本はまだ色々と不慣れですが、色々教えてくれると嬉しいです。よろしくお願いします」
満面の笑顔、太陽みたいな笑顔で言うシャルロット。
うん、自己紹介は完璧だ。文句の付け所は何ひとつありはしない。
そう、文句はないんだけど――
手遅れだった! やっぱり手遅れだったああああ!!
極上まロ茶ってあれじゃないか!
宣伝文句は『葉っぱしか入れていない』
キャッチフレーズは『おかしく、ありがたい 略しておかしたいアナタヘ』
で有名なIAI社が出してる最上級まロ茶じゃないか! いや、俺も大好きだけど!?
……落ち着けよ、俺。
一人目の転校生は、シャルロット。
デュノア社の一人娘であり、俺とアリアの妹みたいな存在で、心の優しい太陽みたいな女の子。
恐らく手遅れかもしれない、そしてきっと彼女の専用機はゲテモノだと思う。
いや、ちゃんとシャルロットが約束した通りIS学園にきてくれたのは――俺もアリアも心から嬉しいんだけども。
そしてもう一人の転校生は――俺が、知っている人物だった。
「――ラウラ?」
以前、空軍時代に一度だけエディさんと共に会って、そして色々なことがあった少女。
少なくとも、俺にとっては決して他人じゃなくて、なんというか――戦友、そう、戦友に近い少女。
そんな彼女、ラウラ・ボーデヴィッヒが、IS学園の制服を着て、黒板の前に立っていた。
そして――今、そんな俺とは色々あった少女がそれまでは黙っていたのだが、織斑先生に言われて自己紹介を始めた。
俺は昔ラウラと話をした時に織斑先生の話をしていたのを思い出して思った。
軍人だから、ええと……上官の許可がないと話してはいけないとか、そう思ってるんだろうか。
一応『あの時』色々あってそれなにりに柔らかくなったと思ったんだけどなあ。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ、ドイツ軍所属だ。それからドイツで代表候補生をしている。――時間も押しているだろうから、何か聞きたいことがあれば直接聞け、必要なら返答する」
なんだ、確かに事務的であれだけど昔ほどじゃないじゃないか。
ちゃんと自己紹介できるんじゃないか。良かった良かった。
それにしても変わったなあ、あの時はまるで氷
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