第五章 StrikerS編
第百十九話 『ぎこちない距離感、深めあう仲間達』
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していた。
それに対して食堂の士郎さんはというと、
「…ああ、リインか。少し待て。特別メニューをご提供してあげよう」
「少しお待ちくださいましね。リインさん」
「わーいです!」
なんか和気あいあい…。
士郎さんとキャスターさんはもう慣れたというか普通に日常だと感じているようで気にもしないで料理を作っている。
リインさんはもうベストプレイスらしい士郎さんの頭の上で料理が来るまでくつろいでいるし。
それに呼応して何名かの男性局員が羨望の眼差しを士郎さんに贈っていたのは、うん、忘れよう…。
それで少し落ち着いてきた頃に全員で食べようかという話になった。
スバルさんは用があるらしいアルトさんに呼ばれて私達だけで先に準備をすることになった。
だけど、そこでもやっぱりエリオとキャロは無言で佇んでいた。
ティアさんも気にしているようで二人に話しかけて、
「…あのさ、じつは三日前から思っていたんだけどアンタ達二人揃ってお互い全然しゃべんないわよね?」
「うんうん、ティアさんの意見には同意だよ」
「僕もエリオ君とキャロちゃんはあんまりお互いに喋らないなって思っていたんだ」
それでエリオとキャロは不思議そうな表情になりながら「そうでしょうか…」という感じに答えていた。
「アンタ達二人共兄妹みたいなものだって聞いたんだけど…」
ティアさんの問いにエリオは、
「実際に会ったのは六課に来た時が初めてです。写真では知っていたんですが…」
「私達は二人共フェイトさ…フェイト隊長が保護責任者なのですが、別々の場所で過ごしていましたので」
それに対してティアさんは少し申し訳なさそうな顔をして、
「………そっか。ごめんね、あんたらもいろいろ複雑なんだ」
「いえ!」
「大丈夫です! それにフェイト隊長からもなるべく二人で仲良くして欲しいと言われていますので…」
「そう…。お母さんの言うことはちゃんと聞かないとね」
「「はいっ!」」
それで五人で食事を運ぶのだけれど、やっぱりエリオとキャロは喋らないようである。
うーん、もったいないわね。
仲良くするのは大事だと思うんだけどね。
ティアさんもそれで呆れているし。
私とレンはティアさんに同情して思わず苦笑いを浮かべていた。
それで謝ってくる二人だけどティアさんは面倒見がよく二人の頭をグリグリして、
「あんたたちライトニングはコンビなんでしょ? しかも同い年。
スターズのスバルみたいにむやみに誰とでも馴れ合う必要はないけどさ。
お互いにコミュニケーションはしっかりと取れていないとまずいんじゃないの?」
「そうだよ、エリオ。キャロとはもっと仲良くなったほうがいいよ」
「うん。仲がいいのはいい事だよ。エリオ君」
「「は、はい」」
と
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