episode 1
[2/3]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「ここが寝床だ。ま、せいぜい休んでな」
僕が連れてこられた檻の中には何人かの子供と老人がいた。その中には先ほど鞭を受けてた赤い髪の女の子がいた。
「さっきはすまなかった、助けられなくて」
「いえ、あれがここでの日常ですから」
「あんた、結構若いけど何でこんな所にきたんだよ」
青い髪の勝ち気な男の子が興味があったのかそう聞いてきた。
「借金がたまってね、ここに来たんだよ」
「ふーん」
それからの会話はなく周りの奴らはすぐに寝てしまった。
さて、ここからは情報収集だ。僕は魔法陣から召喚獣『クーポ』を出した。
「ここから出る道と、僕の荷物を探してくれ。探すのは夜だけだいいね」
『わかったクポ!』
そういって檻の隙間から出ていった。僕も寝よう。夜だけの徘徊では限界がある。一日で分かる可能性はない。もう少しだけここにいよう。
あれから大体二週間が過ぎた。同じ檻の中の奴らとはあの時の次の日から仲良くなった。
赤い髪の女の子はエルザといって、勝ち気な男の子はジェラールというらしかった。ほかにもシュウやシモンといった子達とも仲良くなった。
だが、今はとてつもなくまずい状況にあってる。
エルザが神官どもに連れていかれそうになったのをジェラールが止めて代わりにジェラールが連れていかれてる。
ここで助けるのはかんたんだ。僕なら神官を殺せる。でもそうするとここにいる全員の神官を相手にしないといけない。恐らく勝てるだろうがエルザや他の皆も逃がさないといけなくなる。
クーポに調べさせて逃走経路や手段はわかってる。一か八かやってみるしかないと判断をしたが先に行動した者がいた。
同じ檻の中にいた老人が炎の魔法を使ってエルザを助けていた。他の神官はまたエルザを連れて行こうとしていたのだ。
「エルザ!早く逃げるのじゃここは儂が・・・」
「このジジィ調子に乗りやがって、殺せ!」
だか魔力が無くなり抵抗ができなくなった老人が殺される瞬間にエルザが魔法を発動した。
「ダメーーーー!」
無数の剣を召喚し、その剣が神官達を貫いた。
今しかないと判断した僕は今度こそ魔法陣を出し、軍神イフリートを召喚した。
召喚された際にイフリートは高温度の炎を撒き散らし、神官を吹き飛ばした。
「大丈夫かエルザ?」
「エ、エースおじいちゃんが…」
「もういいんじゃ、儂は持てる魔力を全て使ってしまった。エルザ、お前さんは生きて幸せになるのじゃ」
「エルザ、お前が、皆の指揮をとるんだ。道はこいつが教えてくれる」
僕はクーポを出し、道案内をする様に言った。
「指揮なんて取れないよ。
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ