episode 1
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皆死んだ。村で生き残ったのは僕1人だった。なぜ皆が死んだのか。母さんも父さんも、いつも遊んでいた友達も皆死んだ。
グゥゥゥゥアアアアア
龍のような雄たけびが聞こえた。なんであんな奴が生きてて皆が生きてないんだ?だとしたら皆を殺したのはこいつ?
殺してやる。殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺してやる。
でも今のままじゃ絶対に殺せない。今の僕はなんの力もないただ魔法の知識だけある賢しい子供だ。ちゃんと魔法を覚えて戦いの経験値を積まないと勝てない。
龍は皆を殺して満足したのかどこかへ飛んで行った。
僕はあの龍を殺すと決めて。僕の生涯をかけても殺してみせる。
10年後
「夢……か」
今の僕は各地を放浪しながら着実と戦闘経験をつんでいった。自分でも結構強い自信がある。
でも慢心はせずに日々成長を続けてる。
そして今僕はある地方の海の上を舟で渡り、ある塔へ向かっていた。
確か名前が楽園の塔だったような気がする。
今回の依頼は楽園の塔を視察、そしてその塔の建築を手伝うという内容だった。
いつもは傭兵みたいな仕事を受けていたがこの仕事は金がよかったから受けた。お金がないと生きていけないからね。
「ここかぁ、でっかい塔だな〜」
「ようこそいらっしゃいました。依頼を受けた方ですね。どうぞこちらへ」
「はぁ、よろしくお願いします」
なんだか陰気な所だな。視察って言ったけど何をしてるのかよく知らないな。
それに何か変な匂いがす・・・る?
体に力が入らない?まさかはめられた?この塔の奴らか。
「今回の奴隷は結構いきのいい奴だな。それに若い、すぐに働かせましょう」
バシャア!
僕は水をかけられて強制的に目を覚ませられた。
「おはよう、新しい奴隷殿」
「どういうことだこれは?」
「そのままの意味だ。貴様はこれから奴隷として一生をここで過ごすのだ。ま、頑張りたまえ」
僕の荷物は…ない。服もいつの間にか変えられてる。それに僕が魔法を使えることを知らないのか?
知ってるなら奴隷になんてしない。
奴隷にしたらその魔法で抵抗されるからだ。でも今の僕には魔法の発動を邪魔する器具が一切取り付けられてない。
だとすると依頼主は僕に何をさせようとしたんだ?
とりあえず様子見するしかないな。ひとまず従順な奴隷の振りをするか。
「おら!サボってんじゃねーぞテメェ」
遠くで他の奴隷が鞭を食らっている。
助けたい。でもここで助けても一時逃れにしかならない。心のなかですまないといって僕は今の自分の仕事をした。
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