第十二話 富士教導隊
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1994年 帝都 日本帝国軍 帝国技術廠第壱開発局 第13格納庫 0900時
翌日、俺は格納庫に行き『イクス』に昨日の事を話すためコクピットに向かった。 コクピットに座り機体の機能を立ち上げると会合一番目に『イクス』とんでもない事を言ってきた。
『昨晩はお楽しみでしたね』
明るいものの微妙に怒気が混ざった口調だった。 兎も角、誤解を招かぬためにも昨日の出来事を話すことにした。
さすがに胸を掴んだ事は言わなかったが如何にか『イクス』は納得してくれた。
『・・・大体の事情は解りました。 マスターが強くなったのは私としても嬉しい事です。』
「まあ終わり方は不本意だったが負けてはいないしな」
『それよりマスター。訓練メニューの件ですけどシュミレーターに新たなデータをインストールしました。 お試しになりますか?』
「ああ、やってみるか」
時間が限られている中、今は少しでも強くなる必要がある。 俺は早速パイロットスーツに着替えてくるとシュミレーターモードで訓練を始めた。
新たな訓練メニューにやや期待していたが、目の前に映る光景にただ唖然とした。
場所は何もない平地ではあるが、目の前にいる機体に驚きを隠せなかった。 リーオーのような四角いカメラアイ、撃震より重装甲なボディに左腕にはダブルガトリングガン、右腕にはビームキャノンを担いでいた。
「サーペント・・・だと!?」
それだけではなかった。 左右4機ずつ分かれているサーペントの中央に位置する場所にいる機体に目を奪われた。
脚部は白いものの、胴体と肩は暗青緑色で両腕にはダブルガトリングガンを装備していた。 そして、エピオンと同じくツインアイにV字型のアンテナ見間違えるはずもないあの機体の名前は。
推奨BGM 「返り血と火薬の匂いの中」
「ガンダムヘビーアームズカスタム・・・・!!」
目の前の機体に驚いている最中、『イクス』から通信が入った。
『驚きましたかマスター。』
「驚いたもなにもどういうことだ?」
『これから二週間、マスターには相手の攻撃を回避する動作を重点的に覚えてもらいます。』
「難易度高いな・・・・」
『私なり考えた結果、こうでもしないと強くなれませんから・・・』
まあ『イクス』の言うのもわかる。俺は気を取り直して操縦桿を強く握り締めた。 強くなるときめた以上、今更後戻りする気もない。
目の前の機体が戦闘態勢になるのを確認すると此方も戦闘態勢に移る。
「やるぞ『イクス』。強くなるためにも俺に力を貸してくれ!!」
『はい!!マスタ−!!』
こうして2週間後の戦いに向けての特訓が始まった。
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