黄巾の章
第23話 「あー……いや、スキンシップ」
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
てくださいました。
すると……
「………………(にへら)」
あ、雛里ちゃんがデレた。
「…………(ぺこっ)」
「…………(ひらひら)」
盾二様が無言で頭を下げ、馬正さんが手を振って応えています。
馬正さん……ご助力感謝です!
「ちわー盾二ーって……なにしてんねん」
あ、霞さん。
開いた扉からひょこっと顔を出した霞さんが、部屋の様子を見て、半眼になっています。
「あー……いや、スキンシップ」
「すきんしっぷ?」
「ああ、えーと……まあ、感謝の気持ち?」
よくわかりませんけど……天の国の言葉ですか?
ちなみに、雛里ちゃんは逃げるように盾二様の後ろに隠れました。
恥ずかしいんだね……わかるよ、その気持ち。
「感謝ねぇ……ほんなら、ウチにもそれしてもらう権利はありそうやねぇ?」
「うん? 頭撫でて欲しいのか?」
「撫でてくれるなら、いくらでも! ほれほれ〜」
「「だ、ダメでしゅっ!」」
思わず私と雛里ちゃんで叫んでしまいました。
「え〜? なんでやの〜ん?」
「えっと……」
霞さんは、ニヤニヤとしながら私達を見ています。
うう……思わず叫んじゃった。
「権利って……なんかいい報告があるのか?」
「ふっふ〜ん……そりゃもう! これ聞いたら、盾二はウチに感謝しまくるで!」
「ほう……?」
?
なんでしょう……?
ものすごく自信ありげな笑顔で、胸を張っています。
「実はなぁ……以前言ってた恩賞の件、本決まりになったんや!」
「本当か!?」
盾二様が思わず立ち上がります。
恩賞……ということは。
「それも予定よりいいものやで……聞いて驚くんや!」
私と雛里ちゃんは、視線を合わせて……お互い真剣な眼で頷きました。
この日……盾二様の旅立ちの日が決まった瞬間だったのです。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ