黄巾の章
第23話 「あー……いや、スキンシップ」
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して、警邏中でも裏路地などを見逃さず、普通の警備兵の担当距離……その倍の警邏を行っています。
あの小さな身体のどこに、あれだけの体力があらせられるのか。
先日、張飛将軍の警邏に同行しましたが、途中で力尽きました……まだまだ鍛え方が足りません。
反省しております。
現在、この宛の防衛は義勇兵から警備兵になった四千と、増員された董卓軍一万で防衛しています。
先日まで一緒に防衛しておられた孫策軍は、袁術軍の救援に行かれました。
なんでも黄巾の将が率いる軍に、兵数で勝っていたのにぼろ負……いえ、惜敗したそうで。
孫策将軍に召集命令が下りました。
さすがに行かざるを得なかったようですが……孫策将軍は、出発直前まで愚図っておられました。
その理由が、御遣い様と離れたくないとのことでしたが……孫策軍の軍師の方に引きずられていった時の泣き声が、今も耳に残っています。
孫策将軍、綺麗な方だったんですが……少し残念な方ですね。
あ、あと、長らく張遼将軍の副官をされていた馬超様ですが、本日涼州へと戻られました。
なんでも、匈奴や鮮卑が不穏な動きを見せているそうで、至急盟主である馬超様に戻って欲しい、とのことでした。
馬超様ご自身は、こちらに『かなり』未練があったようですが……さすがに自国が危ないとなれば、放っておくことはできないとおっしゃっていました。
あまり部屋から出てこられない御遣い様も、この時ばかりは大手門までお見送りをしておられました。
すごく感激して抱きついておられましたが……そのあと軍師様二人に、とても睨まれておいででした。
そういえばその軍師様二人は、御遣い様の補佐に日夜奮闘しておられるようです。
なにやらとても大事な事を勉強しておられるようで……いつも難しい顔をしておられます。
あんなに可愛いお顔なのに、眉間に皺が寄って大変な――@#$%&///(←墨で黒く塗りつぶされている)
と、いうことで、皆大変な日々を過ごされています。
以上で、本日の警備記録をここに記します。
警備三番隊 隊長。
「……で、この黒く塗りつぶした場所には、なにが書いてあったのだ? 朱里」
「さ、さあ……そ、それより愛紗さん。こちらの竹簡を……」
「……一応、公務記録だから改竄してはいかんぞ?」
「し、してましぇん! 消しただけ……は、はわっ!?」
―― 張遼 side 洛陽 ――
「以上が最新の状況ね。ここまでで、何か質問はある?」
「うんにゃ。大体、わかったわ……にしても諸侯の力の差ちゅうんは、わっかりやすいなぁ」
ウチは、椅子にもたれかかりながらそう呟く。
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